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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第九十八話 新たな魔術師の才能
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れた。
「おはよう、すずか。
身体はどうだ?」
「少しだるさが残ってるけど大丈夫だよ」
ゆっくりとすずかは身体を起こす。
その時、うなされる様な苦しそうな声が上がる。
「アリサ?」
「アリサちゃん?」
もう熱は下がって落ち着いているはずだが、など呟きながら士郎がアリサに近づき、すずかもアリサの様子が気になりベットから立ち上がりアリサに近づく。
「アリサちゃん大丈夫?」
「もう熱も回路も安定しているんだが」
と次の瞬間、跳ね起きるアリサ。
「アリサ、大丈夫か?」
「え? あ、うん……大丈夫。
夢見が酷かっただけ。
って何で士郎が」
「昨日の事を忘れたのか?」
色々とまだ目が覚めていないのか、混乱するアリサだが、ここがどこかを思い出し、昨日のこともしっかり思い出す。
「そっか、私とすずかは
って、すずかは?」
「私は大丈夫だよ」
アリサは士郎の横に視線を向けて、親友のいつもと同じ笑みに安堵のため息を吐く。
「すずか、よかった」
「うん、アリサちゃんもよかった」
互いに無事出会ったことを確認し
「それでちゃんと魔術回路は大丈夫だったのよね?」
「ああ、アリサもすずかも回路も開いたし、安定している」
改めて士郎から言葉にされ、安堵する二人。
二人からすれば、今後の未来にも関係する話なので、これで第一段階はクリアした事になる。
「さて、とりあえずお風呂に入ってくるといい、そしたら食事にしよう」
「う、そうね。
かなり汗とかかいたのか気持ち悪いし」
「だね、じゃあ、行こう」
士郎は先に部屋を後にし、アリサとすずかは着替えを持って脱衣所に向かう。
そして、アリサとすずかは互いに髪と身体を洗い、湯船に浸かり、身体を伸ばす。
衛宮邸の規模に合わせて浴室も浴槽も大きく、アリサとすずかがゆっくりと浸かっても余裕がある。
そんな時
「アリサちゃん、大切な話があるの」
すずかは静かにアリサに向き合う。
アリサもすずかの真っ直ぐな視線を感じて、正面から向き合う。
「私ね、皆に秘密にしていたけど、人間じゃないの」
いきなり何の冗談かと思う言葉だが、真面目に視線を逸らすことのないすずかに静かに頷いて、先を促すアリサ。
「私達、月村家は夜の一族、吸血鬼の一族なの。
と言っても士郎君の世界の吸血鬼とは少し違うんだけど、それでも定期的に血液を摂取しないといけないし、普通の人たちに比べたら身体能力も違う。
だからこのことを知られたら化け物だって言われるのが怖かった」
静かにすずかは瞳を閉じる。
「それでもアリサちゃんだけじゃない。
大切な友達にはこれ以上
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