暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
いざ、アルビオンへ
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ケル!命令よ、止めなさい!」
ワルドに言っても聞かないと判断すると、今度は架の方に声をかける。だが・・・
「すまんルイズ、向こうはかなりやる気みたいだ。断っても帰してくれないだろう。」
「・・・ふっ、分かっているじゃないか。」
「〜〜〜〜〜〜ッッ!!あーもう!その代わり二人とも怪我しないでよね!」
「「それは保障出来ないな。」」
「・・・・・。」
そこだけは息がピッタリだった。ガックリうなだれるルイズの肩をキュルケはポンと叩く。
「いいじゃない、好きにやらせましょうよ。」
「メイジ隊隊長に勝てるとも思えないが・・・。まあ僕に勝った以上はあまり無様に負けて欲しくないね。」
「・・・。」
反対するものがいなくなったところで、ワルドが「さて・・・」と呟く。
「観客もそろったところで、そろそろ始めようか。」
杖を引き抜き、まるでフェンシングのような構えをとる。架も頷くとスッとデルフリンガーを抜いて構える。
途端に場の空気に緊張が走る。一瞬でその場に笑っているものがいなくなった。
「使い魔の力、とくと見させてもらうぞ・・・!!」
先に仕掛けたのはワルドであった。
「はあっ!!」
「!」
メイジ隊隊長と聞いていたため、てっきり魔法を放ってくると思っていた架はその予想に裏切られた。ワルドは杖で正にフェンシングのように鋭い突きを連続で放ってきたのだ。
思わぬ攻撃と並みではない速さで虚を突かれた架であったが、剣で悉く弾いていく。
「シッ!」
隙を見て剣を横なぎに払った。思わずワルドは大きく後退し、架も距離をとる。
「メイジがただ魔法を使うだけだと思ったら大間違いだ。杖を剣のように扱い、魔法と併用させる。これが軍人としてのやり方だ。」
「相棒、気をつけな。これまでの奴らとは違うぜ。」
「分かっている。」
実際架は緊張している。出会った時から只者ではないと思っていたが、このような戦い方をしてくるとは予想外だった。だがそれはワルドにとっても同じ。
(今の攻撃を全て受けきるとは・・・。唯の平民だと思っていたが、これは少し甘く見ていたのかもしれん。)
「お次は君から来るがいい。」
「では・・・」
そういうと、架はその場で剣を大きく振りかぶった。その場の人間全員が「何のつもりだ?」と疑問を抱く。
「『
模倣
(
フェイク
)
・
開始
(
オン
)
』」
「あ、あれは・・・!?」
架の言葉を聞き、その意味を知っているルイズたちは思わず身を乗り出す。そして架は剣をバットのように思いっきり振った。
ビュオウッッッ!!!
瞬間、凄まじい突風が吹き荒れた。
「むっ!」
突然襲ってきた風の
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