暁 〜小説投稿サイト〜
フェイト・イミテーション ~異世界に集う英雄たち〜
ゼロの使い魔編
第二章 天空の大陸 アルビオン
いざ、アルビオンへ
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朝の陽ざし共に架は目を覚ました。まだ、少しだけ早かったようだ。隣のベッドではギーシュが口を開けて眠っている。起きている時の優雅さなど微塵も感じさせず、これでは貴族が聞いて呆れるというものだ。
「少し、散歩でもするか。」
ギーシュを起こさないようにしながら、架は静かに部屋を出た。
山間に吹き抜ける風を心地よく感じながらブラブラと歩く。ふと、昨日キュルケに言われたことを思い出した。
「ルイズと話せ、か。」
「おはよう、使い魔君。」
振り向くと、ワルド子爵がこちらに歩み寄ってきた。架は眉をひそめながら「どうも。」とだけ返す。どうにもこの男はきな臭い。いや、もっと胡散臭い人は他にも知っているんだけど・・・、とにかくこの男を信用するのは無理だった。
「やれやれ、ホントに君には好かれないな。僕がルイズの婚約者だっていうのが気に食わないのかい?」
「別に・・・。ルイズの恋愛事情にまで口を出す気はありません。ただ貴方が信用出来ない。」
「ふむ、素直だな。ところで、君はあの土くれのフーケを撃退したんだってね。」
突然話題を変えてきた。元よりそれが本題なのだろう。架はもうワルドが何を言ってくるのか察した。
「ぜひそのお手前を拝見したい。僕と手合せをしてくれないか?」
場所は変わって二人は宿の中庭・・・正確には練兵場に来ていた。
「宿にあるものとは思えないのですが・・・。」
「ははは。ここラ・ロシェールは、昔は敵の進行を防ぐ砦でもあったんだよ。だから、今でもこうしたものが残っているんだ。」
架のもっともな言葉にワルドは笑いながら返す。まあそれなら分からないでもない。今では樽や空き箱でただの物置みたいになっているが、動き回るのに問題はないだろう。
と、そこへ
「あ、ワルド様!こんなところで何を?」
宿と通じる入り口からルイズが現れた。と思ったら、その後ろにはキュルケ、タバサ、ギーシュと一行が勢ぞろいとなった。
「朝起きてみればいないんだもの。宿の人がこっちだって言うから来てみたんだけど・・・。」
「・・・ルイズには話してなかったんですか?」
「よく眠っていたからね。あの天使のような寝顔を見たら起こす気もなくなったよ。」
ワルドの言葉にルイズは頬を赤くし「ワ、ワルド様!」声を上げる。
「丁度いい。ルイズ、それから他の諸君も。これから彼と決闘をやるからそこで見ていてくれ。」
「なっ!?け、決闘ってどういうことですか!?」
「なあに、決闘と言っても軽い手合せだよ。何も本当に命を賭けるわけじゃない。貴族の厄介な性分でね、目の前の者が自分より強いか弱いか、それが気になると居ても立っても居られなくなるんだ。」
「でも・・・カ
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