7楪姉妹と家族
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◇いのり
アーシア、祭を保護した翌日、私と真名は学校を休み、アーシアと祭の日常品やベット、服を買いに行き、今は近くのハンバーガーショップでお昼にしていた。
「あぅぅ、情けないです。ハンバーガー一つ買えないなんて……」
「仕方ないよアーシア。文化が違うしアーシア、日本語話せないもん。」
私達より長くこっちで生活していた祭がアーシアのなだめている。
でも、なぜかアーシアはハンバーガーを食べようとしない。
あっそっか、アーシアは教会育ちでこういうところ初めてなんだ………
「「アーシア、ハンバーガーはこうして食べるんだよ?」」
私と祭が同時にお手本を見せるとアーシアの目はキラキラ光っていた。
「そ、そんな食べ方があるなんて!す、凄いです!!」
「やっぱりこの味だよ。おいしい!」
祭は祭で久しぶりにハンバーガーを食べたのかはしゃいでいた。
「そうだ……二人には駒王学園の二年に転入してもらうから……」
「いいの?私達お金無いんだけど……」
「気にしないで、ヤマトが払ってくれるから大丈夫………」
家、ローン、生活費、学費、その他もろもろ……全部ヤマトが払ってくれてる。
「そう言えば昨日からいのりさんが言ってるヤマトって誰?」
「身内には過保護すぎる程優しい人よ。いのりと私の大切な人だわ」
確かに過保護すぎる面はあるけどヤマトは優しい。
「そうなんだ。お礼言いたいんだけどどこにいるの?」
「遠い所…………でも、ヤマトはいつも私達を見守ってくれてる……」
「そうね。ヤマトはいつも私達を見守ってくれてるからそのうち会えるわ」
「そうなんだ……なら、仕方ないね」
祭は残りのハンバーガーを食べる。
お昼を食べ終えた私達は家に帰宅した。
「あれ?」
私が鍵をあけようとしたときに気づいた。
「いのり、どうしたの?」
「鍵あいてる………でる前には閉めたのに……」
誰かいる………気配はしっかりと隠してる………ヤマト?
「アーシアと祭は私達の後ろに、いのり、念のために戦闘体制で行くわよ」
「「あっ、はい」」
「うん………」
戦闘体制になった私を先頭に家の中にゆっくりと入る。
「人影………」
キッチンの方から人影が見えた………やっぱりヤマト?
「隠れてないででてきなよ。いのり、真名とお二人さん」
この声………ヤマト……
私は警戒を少しだけ解いてリビングに行くとキッチンでエプロンをしているヤマトがいた。
「ヤマト、驚かさないでよ!鍵あいてるから泥棒かと思ったじゃない!」
「ごめんな、真名。でも、二人の友達を見たくてな。スペアで入ってきた」
そう言った
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