第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その六
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「政治家は人気がないと落選するがな」
「ですね、タレントは消えますし」
「そうなりますね」
「実力も大事ですけれど」
「そうしたお仕事はやっぱり人気第一ですね」
「君達は人気商売か」
二人に問うのはこのことだった。
「人気が出てグッズが売れて儲かるのは誰だ」
「まあそうなった場合は」
「俺達は只のキャラクターですからね」
この作品の中における。
「儲けはグッズとかおもちゃ売ってる会社ですね」
「企業とそこにいる人達です」
「あと作者ですね」
「作者が儲かるだけですね」
「そういうことだ」
悪田部は二人に淡々と述べた。
「君達ではないのだ」
「うわ、嫌な現実ですね」
「俺達を扱ってるのに俺達の懐には一円も入らないって」
「凄い不条理ですね」
「最悪な話ですね」
「君達には給料が支払われている」
それもしっかりとだ。
「そちらの収入はあるがな」
「けれど、ですか」
「俺達はそっちの収入はなしですか」
「儲かるのは作者だけ」
「そうなるんですね」
「是非グッズが出たらリアルでは買って欲しい」
誰でもだ。
「しかし君達自身には入らない」
「俺達を扱っていても」
「それでもですか」
「ううん、嫌な話ですね」
「作者だけが太るって」
「某猫型ロボットのアニメもだ」
この伝説とさえなっているヒット作にしてもだ。
「藤子不二雄先生の収入はなっているが」
「猫型ロボットと男の子の懐にはですか」
「一銭も入っていないんですね」
「自分達が主人公なのに」
「それでもですか」
「それが創作というものだ」
収入面においての話だ。
「作者とそしておもちゃメーカー、アニメ制作側等がだ」
「儲かって」
「そうして肥え太っていく」
「それこそ安禄山みたいにですね」
「太っていくんですね」
唐代に反乱を起こした人物だ、その肥満は相当なもので腹の脂肪がそれこそ膝にまで下がっていたと言われている。
「作者油断するとすぐ太りますけれど」
「そこからさらにですか」
「安禄山みたいに」
「肥大していきますか」
「あくまで売れればだが」
この前提が絶対条件にしてもだ。
「君達は太れない」
「難儀な話ですね」
「そういうことなんですね」
「俺達が扱われていても」
「それでも」
「そういうことだ、現実はな」
かなりシビアな現実であるう。
「君達への実入りはない」
「作中で売れないとですか」
「そうしないとですか」
「俺達には実入りがない」
「そういうことですね」
「若し君達がより儲けたいならそうすればいい」
それは止めない悪田部だった。
「好きなだけな」
「じゃあちょっとやってみます」
「割のいい副業でもいいですね」
ここで二人はこう
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