第二十話 日高大尉!居合もやるぜ!!その五
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「何かとな」
「まあ悪田部さんはですね」
「結構危ない橋渡ってますからね」
「色々とやってますから」
「だからですね」
「暗殺に遭った回数は千回近い」
キューバのカストロ議長で数百回だった、悪田部はそれをも超えているのだ。
「しかし私は今も生きている」
「いや、千回近いって」
「どれだけ殺されかけてるんですか」
「ちょっと有り得ないですよ」
「桁が違うじゃないですか」
「幸い剃刀の様な目の東洋人には狙われていない」
髪型は角刈りで下着は白ブリーフのだ。
「だから生きている」
「まああの人に狙われたら」
「助からないですね」
「何しろサイボーグ説もありますから」
「機械みたいですから」
ここでアニメ化の際は二人の背景にこのキャラの顔が出るがその顔はモザイクになっていて欲しい。版権の問題で。
「額に穴が空きますから」
「それで死にますから」
「あの人にだけはです」
「狙われたら駄目ですよ」
「作品の中でも確実に仕事してますから」
「宇宙に出ても」
そうした話もあった、その長い連載の中で。
「まああの人のことは置いておいて」
「とにかく千回近くですか」
「殺されかけたんですか」
「暗殺されかけたんですね」
「そうだ、だが私は生きている」
悪田部はまた二人に言った。
「君達も嫌われてもだ」
「それでもですか」
「生きていればいい」
「生きていればそれだけで、ですね」
「いいんですね」
「人はまず生きることだ」
悪田部は二人に強い声で告げた。
「生きていればそこから全てがはじまるのだ」
「どれだけ嫌われてもですか」
「今の俺達みたいに」
「そうなっていてもですか」
「まずは生きること」
「そういうことですか」
「そうだ、幾ら嫌われていても生きていればそれを挽回するチャンスもある」
悪田部は二人ににこりともせず言い切った。
「例え君達が世界一の嫌われ者でもな」
「学校一ってレベルじゃないですけれどね」
「作者は高校時代学年の人全体を警戒してましたけれど」
「色々と言われることを気にして」
「すげえストレスだったみたいですがね」
「しかし作者は今も生きている」
そして今この作品を書いている。
「そのせいで性格が変わったがな」
「卑劣で残忍で陰湿で執念深い」
「それも極端な位に」
「そうなったにしても」
「生きていれば、ですね」
「何かが出来るからな」
名誉挽回、汚名返上もだ。
「だから君達もまず生きることだ」
「そして最後まで諦めずに」
「そうしてやっていくんですね」
「何があっても生きて」
「そうしていかないと駄目なんですね」
「そして嫌われてもいいのだ、人気商売以外はな」
悪田部は二人にこの真理も話した。
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