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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第百六十三話 親
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兄、大輔さん!?」

ルカ「奴は生きていたのか…!?」

ティアナ「そんな…!?」

及川の状態を見て、大輔、賢、ルカ、ティアナの表情が変わる。

及川「ああそうなんだな。やっぱり私は独りで無ければならない。今までも。そしてこれからもずっと。」

賢「いけない…!あいつに支配されてはいけない!!無心になるんだ!!何も考えてはいけない!!」

及川「そうだ!私は暗黒の種を全て刈り取らなければならない。私の願いを叶える為に。デジタルワールドに行く為に。」

アリサ「え、ちょ…待ちなさいよ!!」

賢の忠告も届かない及川はそう言うと、アリサの制止も聞かず、高笑いしながら走り去って行った。

大輔「させない…!絶対に…!!あいつの思い通りになんてさせない…!!」

ブイモン[あいつ…生きていたのか…]

ギンガ「クロアグモン、大丈夫?」

クロアグモン[ああ、肩に掠っただけだ…]

大輔「……皆、一度家に帰ろう。」

全員【え?】

大輔「及川を逃がしちまったし、それにここに倒れている子供達を送り届けなくちゃいけない。」

なのは「そうだね…」

大輔達は行方不明となっていた子供達の自宅に連絡し、保護者達に子供達を預けて家路に着くのであった。


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