第百六十三話 親
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
及川…]
及川「お前はダークタワーデジモンか?丁度いい。お前の力も頂こうか」
クロアグモン[断る!!及川、お前は気づいていないのか!?お前の中にある異質に!!?]
及川「何だと?」
クロアグモンの言葉に顔を顰める及川。
クロアグモン[貴様からは異常な物を感じる…お前は何をその身に何を…]
及川「何を訳の分からないことを…」
クロアグモン[今ならまだ間に合うかもしれん。今すぐ正気を取り戻せ!!]
及川「さっきから何を馬鹿なことを…俺は正気だ!!自分の意思で今こうしているのだからな!!」
クロアグモン[ぐ…っ!!]
歯軋りするクロアグモンの頭に手が置かれた。
主税「ここは…わしに任せてもらえんか?」
ブイモン[やっと来たか爺さん]
主税「うむ、ブイモン君から話を聞いてな。急いで来たのじゃ…やはり君は、及川悠紀夫君だったんだな。昔から無口で友達の少ない子じゃったが、こんな事になっているとは…。」
及川「お前は…、」
主税「君の友人、火田浩樹の父じゃ。」
及川「ひ、浩樹のお父さん…」
主税「君達はデジタルなキャラクターが、自由に生きていくことの出来る世界の存在を信じていたようじゃったな…。わしは自分の息子のそんな姿に、不安を感じてそんな夢みたいな話をすることを禁止してしまったんじゃ。その時の悲しそうな顔は今でも覚えておる。それから、青年に成長しても君達はデジタルな世界の存在を信じて、2人だけで夢を膨らませていたんじゃな。が、浩樹の突然の死。あの時の君の落ち込み様は普通じゃなかった。考えてみれば当然のことじゃ。君にとって友人と言えるのは、浩樹だけだったからなぁ…。あの時、わしがもっと君の力になってやれたらとそう思うとな……今更こんなことを言うのも何じゃが、わしの友人になってくれんか?浩樹の子供の頃のことを、一緒に話す相手が欲しいんじゃ…。」
主税がそう言うと、及川の表情が幾分か和らぐ。
嬉しそうな笑みを浮かべて、一歩一歩主税に近づいた。
及川「……浩樹と、一緒の頃…。おじさん、っ、ぐああああああああああ!!!?」
しかし及川は苦しみ始め、嬉しそうな表情から一変し、今度は憎しみの様な感情を映している表情になった。
このままでは危ないと判断したギンガが叫んだ。
ギンガ「お爺さん危ない!!」
ギンガが焦った声で主税にそう言った次の瞬間、及川は主税に向けて闇の波動を放った。
クロアグモン[くっ!!]
間一髪、クロアグモンが主税を押し倒し、主税を救う。
クロアグモンは闇の波動が肩に掠るが命に別状はない。
大輔「及川!!……なっ!?」
賢「…っ!この感じたことのある気配…あいつか!!」
はやて「ど、どないしたんや賢
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ