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DIGIMONSTORY CYBERSLEUTH 〜我が身は誰かの為に〜
オープニング
Prologue:物語はまだ始まらない
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はたまたアニメまで。色々な物をワードに、何か差異がないか探った。

 首相や建造物、歌手やバンドの名前は、結構似通った物が多かった。しかし、俺が知らないアイドルや歌手(元から疎い方だったから知らなかっただけか?)の名前も多々あった。
 他にも似ている物は多かったし、俺≠ェ知る有名なアニメも似たようなのがあった。



 ―――しかし、



 一つだけ、どれだけ探しても似たようなのがない物があった。
 俺がこよなく愛した、おそらくアニメのシリーズの中じゃあ最も好きなシリーズ―――


 ―――デジモン


 このワードに引っかかる物は一切なく、その存在自体確認できなかった。
 アニメ以外にも漫画、一般の人が書いたような同人誌まで手を伸ばしたが、それらしい物は一切なかった。これに関しては、愛していた故にショックが大きかった。





 そして、俺≠フいた時代にはなかった、大きな違いが一つだけあった。


 ―――電脳空間EDEN


 カミシロ・エンタープライズという会社が作り上げた、商用ネットスペースだ。そもそもカミシロ・エンタープライズという会社も、俺≠フ時代にはなかったがな。
 しかもこのEDEN≠ニいうもの、驚くことに画面上でのやり取りではなく、バーチャルリアリティーでウェブ情報を視覚的≠ゥつ感覚的≠ノ体感し、操作することができる。というモノらしい。

 こんな技術は俺≠フいた時代にはなかった代物だ。そもそも直観的に体験できる、というがすごいと思う。ようはラノベでいう『S○O』や『アク○ル○ールド』みたいな感じだろう?
 そのEDEN≠ニいう物の体験会を、つい最近大々的にやったそうだ。世間一般の反応は上々、既に実装の準備が整いつつあり、たくさんの企業がカミシロ・エンタープライズと提携して運営するそうだ。

 とても面白そうだ、と思ったのも事実だが、これをきっかけに俺の中である仮説が立てられた。



 今この体≠ェ立っている世界は、俺≠ェ知る世界とは全く違った世界≠ネのだと。



 多次元宇宙論―――いわゆるパラレルワールドと呼ばれる世界に、俺≠ヘやってきてしまった。より正確に言えば、この体≠ノ入り込んでしまった、という事だ。
 そう言う現象については、ラノベや同人誌を読んでいた俺には馴染み深い話だったが、話を見聞きするのと実際に起こるのでは、全く話が違うという事を実感した。

 何故そんな事が起こったのかは、一切わからない。神様の悪戯か、はたまた偶然か、それとも偶然という名の必然≠ゥ……いや、一番最後はないだろうな。理由がない。
 俺≠ネんて普通に生きていた普通の人間だったんだ。そんな魔王が現れたからこっち来て倒
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