MC爆弾投下
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え?葛城先輩ってこんなオッサン声でしたっけ?
…煙の中から出てきたのは真っ白になった教授(体育係)でした。
[教員室]
いやーとんだ災難でしたよ。まさか屋上にやって来たのが教授(体育係)だったなんて。
ちゃんと確認してから投げるべきでしたね。
「……だからだな…って聞いてるのか!」
もちろん、聞いてませんでした。
「まったく、もういい」
?…案外諦めの早い教授ですね。ああ、赤木先輩がいるからですか。
赤木ナオコさんの娘である赤木先輩にはそりゃゴチャゴチャ言えませんね。
横を見ると先輩の表情が静んでいます。東洋の三賢者の娘だからってヒイキされるのが嫌なんだろうな…。
[ガラガラ]
短いお説教が終わり教員室からでると…
「ご機嫌いかがぁ〜♪」
葛城ミサト(悪魔)が扉の前に立っていました。
私の人生摘みましたね…。
MC兵器のある部屋(魔窟)に案内される。
[ガラガラ]
…あれ?別にそこまで変な臭いはしませんね。
部屋の中は毒霧が充満してるのかと思いきやいたって普通(床に数人転がっているのを除けば)
鍋のなかを見る限り普通、いやサラよりも上手に出来てる。
赤木先輩の顔は…真っ青。いやほんとに青いんですけど、変な汗も欠いてるし熱中症でしょうか?なら早く病院にいった方がいいんじゃないですか?
「おまたせ〜♪どうぞ召し上がれ(ハート)」
机におかれたカレーも至って普通。
先輩は…顔が真っ黒。へぇ、人の顔って黒くなるもんなんですね。
では、
「…頂きます」
まずは一口。
…そこからの記憶がないんですよ。
「ん…?知らない天井だ…」
目を覚ますと知らない天井が、部屋が薄暗いので体を起こして辺りを見回す。頭がクラクラするし少し吐き気が…
「あら、起きたの?」
「赤木先輩?ここは」
「私の研究室よあんまり使いたくないんだけどね」
表情が暗い、ああこれもナオコさんの娘として見られている証拠だからか。
「すみません。あの後一体何がどうなったんですか?」
「貴女はミサトのMC兵器を食べた後倒れたのよ」
くっ、MC兵器にここまでの威力があったとは。
「むさ苦しい男達と一緒に寝かすのもあれだったからね」
私が参加しているこのサークルは、女性が3人だけで他は全員男性なのだ。
葛城先輩や赤木先輩目当てで参加するのが殆どで、東大でも一位、二位を争う美人二人がいるサークルに参加しようとする女性は皆無なのだ。
「ありがとうございます」
「別に構わないわ」
さっすが先輩カッコイイー。
(貴女が犠牲になってくれたお陰で私は食べなくてすんだのだから)
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