30話:ご自由にお持ちください
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ている臨也を余所に謎の支給品は餃子を勧めてくる。
その、妙に機械的な音声に臨也は疑問を抱く。
―――コイツ、ロボットか?
ロボットの顔を掴んでデイパックから引きずり出す。
そして立たせてみると、それは異様な姿をしていた。
一言で言えば、白い全身タイツを着てその上から白い円柱のような衣装を被ったおっさんだ。
ふと臨也は円柱の部分に取っ手がついていることに気付き、それを掴んで引っ張った。
中には餃子が入っていた。
「どういうことだよ‥‥‥」
思わずツッコミを漏らしてから餃子以外にも何か書かれた紙があることに気付き、それを手に取る。
どうやらこの訳のわからない支給品の説明書らしく、『餃子ロボ。餃子のCQCの店長の成れの果て』と書かれていた。
ますます意味がわからなくなったが、どうやらその餃子のCQCとやらの店長は壮絶な人生わや歩んだらしい。
とりあえず臨也は説明書を捨て、当初の予定通り苗木のデイパックからパンを取り出して食べるとすぐに小屋から出ていった。
無論餃子ロボは置き去りにした。
【折原臨也@デュラララ!!】
[状態]:健康
[装備]:Xガン@GANTZ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品3つ、苗木誠のデイパック
[思考・状況]
基本思考:最優先は自分の安全
1:シズちゃんには会いたくないなあ
2:もし会ったら殺す
3:餃子ロボのことは忘れよう。
◆
折原臨也が去った更に一時間後。
超高校級の格闘家、大神さくらはこの小屋に入った。
何故か猫を抱いて。
「ふむ、少し休むとしよう。アンプ」
アンプという名前らしい猫に話しかけてそっと撫でる。
しかし当のアンプはものすごく怯えていた。
(ひいいいいいいい! 頭を撫でるんじゃにゃい! 潰れてしまうぅ!!)
さくらのゴツゴツとした手で頭に触れられる度、アンプは寿命が縮まるような思いをしているのだ。
勿論歴戦の戦士であるさくらはアンプの怯えを感じ取ってはいたが、それを殺し合い会場に連れてこられてしまった恐怖だと思っていた。
「むっ! なんだ、あれは‥‥‥?!」
小屋に入った瞬間、さくらは餃子ロボを目に留め、警戒する。
その際に放った殺気を間近で浴びたアンプの心臓はさらに鼓動を早めた。
さくらはアンプを地面に置き、一回撫でてから言った。
「いいかアンプ。もし我に何かあったらすぐに逃げるんだぞ」
(何かにゃくても逃げたいわ!)
逃げたら逃げたで何かされそうで脚が動かない。
そしてさくらは餃子ロボが別に危険でないことを確かめると何とか脚を動かそうとしていたアンプを抱き上げて中に入った。
「ふむ、このロボットは餃子ロボと言うのだな」
説明書を拾い上げてさくらは
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