第26話 Machination 5
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終わった後も考えているということを……
「「ボルトウエポン、展開??」」
サテライザーがノヴァブラットをその手に握り。
ラナが四念を、両腕両足に取り付ける。
ジリジリと、お互いに距離を詰めていきタイミングを計る。
先に動いたのは、
「行くであります。」
ラナだった。
例えが陳腐だが、正に目にも留まらぬ速さで、攻撃を仕掛けてくる。
その拳を、サテライザーは何とかノヴァブラットで弾くが、その隙間にもう片方の拳がぶつけられる。
ギリっと、歯を食いしばりながらも、衝撃に耐える。
そして、その拳を空いてる左手で掴み取り、動きを固定する。
「ハァッ!」
ノヴァブラットをラナの首筋目掛けて振るった。その鋭さは、力任せのものではなく、技と速度を伴った物だった。
「チィッ!」
だが、ラナも馬鹿ではない。もう片方の拳でノヴァブラットを弾く。そこから先は、死闘だった。
「ハァァァァァァァッ????」
「ダァァァァァァァッ????」
ラナから放たれる拳を、サテライザーのノヴァブラットが防ぎ。
サテライザーの斬撃を、ラナの拳が弾く。それを何度繰り返しただろうか。
ガキィンッ??という金属音が鳴り響き、二人の距離が一気に開く。
ーこの女…一撃一撃が重いうえに速い。
しかも、全く隙がない……
ー危なかったであります…油断なんてしたら、すぐに殺られるであります……
その、ほんの数秒にも満たない打ち合いの間に、お互いの力量を図り、一切の甘さを無くした。
ーこの女……できる!
ーこの人…手強であります!
狙うは命。
向かうは死地。
掛けるは己の、愛する物。
再び、死闘が始まる。
****************
その頃、男子寮のとある一室では、カズトが紙媒体の本を手に取り、ベットで横になっていた。
「あ、サテラに今日は休むようにって言ってなかったや。」
本を閉じ、サテライザーのいる部屋へと呑気に歩き出す。
既に、新たな騒動が起こっているとも知らずに…………
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