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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第467話】
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中、簪が口を開いた。
「……織斑くん、ヒーロー、みたぃだった……」
「……は?」
「……な、何でも……」
そう言ってかぶりを振る簪――彼女にとって、一夏の優しさが心地好いのかもしれない。
――だが、一夏の優しさは俺から謂わせれば人の成長を妨げる要素になりかねない――それこそ、楯無さんが小さい頃から簪の代わりに何でもやってきたのと同じ様に。
何が正解かは今の俺には見えないが、少なくとも現状の簪のままだと今の簪を脱却する事は出来ないだろう。
「簪、取り敢えず戻ろう。 ピット迄行けそうか?」
「……うん、ジャンプ……すれば……」
「OK、ならサポートはするから頑張ってみな」
「……織斑くんなら、多分連れてってくれる……かな……」
聞こえないように小さく呟いた簪の言葉が風に乗って耳まで届く。
それと同時にピット口迄跳躍――そのまま奥へと消えていった。
果たしてどうなるやら……一抹の不安が過るも、後を追うように俺も戻った。
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