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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第467話】
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だが――と、ここで打鉄・弐式の機体ステータスに異常を検知、アラート音が頭の中に響く。
機体のモデリングがズームされ、右脚部が赤く点灯し始めた。
直ぐ様簪の機体の右脚部をズームイン――すると、右脚部スラスター兼ブースターの放出するジェット炎が何度かちらつき始めていた。
それと同時に小さく紫電が放出――それを見た俺は、オープン・チャネル通信を開いた。
「簪! 今すぐ右脚部スラスターをオフラインにしろッ!」
「えっ――」
俺の言葉に振り向く簪、その刹那右脚部スラスター兼ブースターが爆発、彼女の悲鳴すら掻き消す程の爆発音がアリーナに響き渡った。
爆発の衝撃と共に脚部のスラスターが失った事が原因で姿勢が崩壊、くるくるときりもみする様に墜ちていく。
「チィッ! 雅、打鉄・弐式のステータスチェック! 他に異常があれば直ぐに知らせろッ!!」
言ってから全身のスラスターを点火――まるで、俺に応える様に機体から粒子が放出され、爆発的な加速力を得た。
落下する簪は、パニックに陥ってるのか正常な判断が出来なくなっていた。
「ヒルト君……! たす、けて……!!」
そんな声が聞こえてくる――と同時に、さっきのほほんさんが言ってたことを思い出した。
『……もしもって事は絶対無いけど……本気で危ない時はひーくんが助けてあげてねー? ――あ、でもでもー、もしひーくんから見てかんちゃんだけで対処が可能ならかんちゃんに任せてねー? ……って言っても、かんちゃん……無意識に人に甘えることに慣れちゃってるから……』
そんな先程のやり取りを思い出し、再度打鉄・弐式のステータスをチェックした。
反重力制御に異常を来しているものの、まだ生きてる他のスラスターがあることが確認出来た。
「簪! まずは慌てずに機体の制御だ。 スラスターをマニュアル操作に切り替え、まずはきりもみ状態を解除するんだ」
落ち着かせるように俺も声を和らげて伝えるのだが、簪は――。
「む、無理……! だ、だから早く……!」
――かんちゃん……無意識に人に甘えることに慣れちゃってるから……――。
また脳裏にこの言葉が過った――今が無意識での甘えという奴なのだろうか。
――多分だが、こうなったのも楯無さんに一因があるだろう……小さい頃から簪の代わりに何でもやってあげたのが、自身でも気付かず内に甘えが出るのでは――と。
心を鬼にして俺は簪に言った――もう既に側まで来て並行する様に落下しているのだが、助けではなくパートナーとして、補助する方が優先だと思う。
「簪、まだ自分で対処が可能だろッ! 確りしろ! 代表候補生なんだ、このぐら
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