SAO編−白百合の刃−
SAO23-冷女の温度
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、話を聞いてフラグを立ててクエストに挑む。
それだけで済めばいいのだけど、ともかく無駄な話が長くて飛ばしたい気分であった。
誰が長の幼少期から青年期、始めてモンスターを倒した話とか、果物の皮で滑った話とか誰が聞きたいと思うかしら? 重要なところだけしか聞かないから、時間の無駄だった。
長の話が終わった頃にはもう、日が沈んでいた。
「…………長かったね」
「もう、くたくたよ……なんでおじいさんのフラグたてるのに時間かけなきゃならないのよ」
アスナとリズベットはくたくたになっていた。私も表情では露わにしていないつもりではいるが……正直疲れる話だった。
「どうする? 今日は休んで明日にする?」
「わたしは別にいいけど…………ドウセツはどうする?」
「私の心配より自分でしなさいよ。何日も休めるの?」
「三日ぐらいは大丈夫かな?」
暇な副団長ね。というか、攻略組代表のギルドを団長に変わって仕切る人が三日も休んで平気なのかしら? イリーナさんの方針がそうだったら……多分、なにかしら企んでいる可能性はあるかもしれない。
だからと言って、三日もかかりたくはないわね。それに日が暮れても、クエストが支障することは問題ない。
「私は行くから。それじゃあ」
「待ちなさいよ!」
「わたし達も行くって」
わかっていたけど、くたくたな状態でもついていくのね。わかっていたけど、帰って欲しかったわ。
私達はそのまま白く切り立つ山脈、フィールドダンジョンである『デッドマウンテン』へ向かった。その道中、リズベットがフラグのことについて話し始めた。
「ねぇ、アスナ。今回のクエストどう思う?」
「『“死が訪れる時、光が差し込まれるも白い死神が現れ、死の世界へ逝ってしまうだろう”』ね……。なるほど、それで成功者がいない理由がわかった気がする」
「退治したら純白結晶を落とすって話していたから、間違いなく武器に必要な素材なんだろうけど。そのために“HPを赤にする”のは危険だから、成功させるどころか挑んでいないってことになるの?」
「多分そう思う」
アスナとリズベットの長の話から読み取る内容、死が訪れることはプレイヤーが死ぬ直接、HPバーが赤くなることを示していると考えていた。光が差し込むと言うのは吹雪が晴れた時のことを示し、直後に白い死神が現れるだと思っているようだけど……私の考えは二人とは違っていた。
「ドウセツはどう思う?」
アスナがリズベットと話が盛り上がった流れで、突然私にふってきた。
……今、教えるより、落ち着いた場所で教えたほうがいいだろう。まだ確信はないんだし。
「とりあえず、まず安全エリアへ向かうわ」
「でも、クエストならその通りにまず…」
「その必要はないわよ、アスナ
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