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暁の
畦を濡らすや
通り雨
去りてやけふも
野を歩くなれ
早朝…不意に通り雨が地を濡らす…。
田植え時季の畦を濡らす雨…さして時を経ずして止んだ。大地からは噎せるような土の香りがたつ…。
その中を私は、翠を眺め…歩く…。
一人…彼を想いながら…。
夕暮れの
翠を燃やす
紅の
黄昏てけふも
君 想いける
一日が暮れてゆく…。
夕陽は新緑すら燃やすかの如く紅い…。
そんな黄昏時…やはり彼を想ってしまうのだ…。
夕の光景は否が応にも…切なさを呼ぶものだ…。
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