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恋姫†袁紹♂伝
閑話―荀ケ視点―
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んですよ〜」

「私服……警邏?」

これもまた聞きなれない単語だ、荀ケの知識欲が刺激される。

「その名の通り、普段着で警邏を担当する人たちです。彼等は―――」

私服警邏隊、彼等の殆どは一般人だった。そのため直接犯罪鎮圧に動いたりはしない。
 彼等の役目は日常生活に溶け込み、普通に生活していく上で目にする犯罪を、警邏隊に報告するというものだ。
 その報告により解決した犯罪の規模により、報奨金などが手渡されていたが、虚偽の報告は厳しく処罰されるため、情報の正確性は高かった。
 報告自体は一般の民衆も可能だが、犯罪行為に目を光らせながら日常生活を営む彼等の犯罪検挙率は、規模も数も多かった。

「まさかそれも……」

「はい、袁紹様が」

「……よそ者にそこまで聞かせて良いの?」

「袁紹様が『どうせ袁家に仕えることになるのだ、疑問には全て答えてやれ』って」

「あいつの自信は何処から来てるのよ……」


………
……



―――好感度10%―――




「ちょっと!この『千歯扱き』を開発した者はどこ!?」

「ここにいるぞーー!!」

「あな――袁紹様なのですか!?」

「使いたくなければ、敬語外してもよいぞ?」

「……しかし」

「良い、許す」

「そう、なら言わせてもらうけど―――」

「無礼者!衛兵!!」

「〜〜〜っ、あなたが許可したんでしょうがぁぁぁっ!!」

「おおっ、手も出ている分、白蓮よりツッコミが激しいではないか!」

「く、このっ」

頭に血を上らせながら手を振るうが、簡単に避けられる。

「この千歯扱きのせいで失業者が溢れているじゃない!!」

「その為の職業斡旋所と私服警邏隊よ!」

「それからこの『楽市楽座』の発案者は!?」

「ここにいるぞーー!!」

「これもあなたなの!?犯罪が増加するじゃない!!」

「警邏所と私服警邏隊により対処済みである!」

「……対処済みと言う事は、事後に動いたのね?」

「……」

(やっぱり!何故行う前に対策を立てないのかしら、いや、立てれる者がいなかったのね。
 革新的な政策に革新的な対処、従来通りの考えでは難しいわ、―――面白いじゃない)

………
……


―――好感度20%―――

「むぅ……、我の政策をここまで改善するとは……流石は王佐の才だな」

「王佐?ふ、ふん、このくらい当然よ!」

「次はこの案件を頼む」

「任せなさい!この王佐の才で最良の結果を生み出してあげるわ!!」


………
……


―――好感度30%―――

「いつの間にか敬語で話すようになったな……」


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