一話
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ました」
「話は以上だ。行っていいぞ」
「理事長。一つお願いがあります」
退室を促されたにも関わらず、ステラはその場に留まる
「内容にもよるが、言ってみろ」
「訓練場を貸していただけますか?今から」
「構わないが、使用目的がないと貸せないな」
「すぐに終わります。私は、この男と勝負します」
腕をピンと伸ばし、神を指差した。
「一緒の部屋になるのに、相手を知らないままっていうのは失礼だと思います。お互いのためにもまずは戦いをしたいと思ったのですが、よろしいですか?」
「ふむ……いいだろう。第三訓練場天地もそれでいいか?」
神も少し考えてから頷き、
「はい、Aランクと戦えるのは俺にとってもいい経験になるし」
そう言いながらステラを見る神
「……では先に行ってます」
しかし、ステラはそれを流し理事長室を退室した。ドアが閉まり、足音が遠くなったのを壁越
しで確認した二人は互いに見る
「いいのか天地?相手はAランクだぞ、此処に来て初めての相手には重いのでは?」
「いずれにしろ戦う相手になるし構いません。ってかあいつらに比べたら……それにさっき言った通りAランクと戦ってみたいのは本心です」
「……確かにお前の能力ならいい線いくだろうな、あんな技術もあるのだし」
「そう言うことです、では失礼します」
そう言って退室する神
「……Fランク"だった"、ね……」
部屋に一人、理事長の呟きが響くのだった……
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