機動戦士ガンダムSEED編
第10話
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ター」
「なっ、何でそんなことあんたが知ってるのよ!!」
まあ、原作知識とヘリオポリスに行く前に調べた情報によるものだが、適当に嘘をついておいた方がいいだろう。
「何、鎌をかけただけさ。食堂に入る前に聞いた会話でお前をフレイと呼んでいるのが聞こえたからな。お前の父親について知っていたのは仕事の関係上知っておいて損はないから調べただけだ」
「仕事の関係上ってどういうことよ…」
「オレは傭兵だからな。戦場で生き残る為には様々な情報を知っておいた方が良い場合が多々ある。今回はその情報の一つにジョージ・アルスターのことが入っていたというわけだ」
「傭兵?………!あんたサイが言ってたナチュラルの!!」
「ああ、その通りだ。話を戻すが、お前は言ったな。自分の父親への侮辱を撤回しろと。だが、その必要はない。何故ならもしお前の父親が人格者ならお前は今のような性格になどなっていない筈だ」
「どういう意味よそれ!」
「そのままの意味だ。まずお前のコーディネイターへの感情は薄っぺらいものでしかない。ブルーコスモスにいる父親からの影響を受けたんだろうが、所詮そんなもの人から聞いたことだけで判断しているだけだ」
「そっ、そんなこと…」
「ならばお前はコーディネイターに特別な恨みでもあるのか?」
「!……………」
フレイは何も言わずに黙り込んでしまう。やはり何もないか…。ならますます都合がいい。
「ほらな。お前のコーディネイターへの偏見など所詮はその程度のものだ。ただどんな人々なのか知りもしないで、ただ父親がブルーコスモスだからというだけの理由でコーディネイターを忌み嫌っている。そしてコーディネイターだからと平気で心ない言葉を言うことができるお前は、吐き気を催す程の最低最悪の屑だ」
「!黙って聞いてればあんた…!!」
「オレの言ったことに不満があるようらしいが、他の連中はそうでもないみたいだが?」
「えっ…?」
フレイはここにいる自分の友人達を見る。その友人であるミリアリア、カズィはフレイに対して軽蔑の眼差しを向けていた。キラは俯いて何も言わなかった。だが、特に何も言わないことから少なくともオレの言葉に異論はないようだ。
「何よ、何で……何で私が…!!」
そう呟いた後、フレイは皆からの眼差しに耐えきらなかったのか脱兎の如く食堂から出ていってしまった。
奴は何でだの言っていたがその原因が自分にあるなどとは考えもしないんだろうな。
オレは奴がコーディネイターに対しての悪感情を全て吐き出すように誘導していた。例えるなら奴の父親を侮辱したこと、調べた限りでは奴は原作通りファザコンの気があるようだった。だからそこを刺激すれば怒りに我を忘れ普段言わないようなことも言い出すのではないかと思ったが………まさかあそこまで
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