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機動戦士ガンダムSEED編
第10話
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捨てならない発言をしたのが聞こえたんだが」
「何よ、聞き捨てならない発言って」
「ちょっと、フレイ」

さすがにフレイの行動を見かねたのかミリアリアが注意する。しかし、様子を見るにフレイの耳には全く入っていないようだ。
全く、よくこんな女の友人を学生組もしているものだ。よほどこいつ等はお人好しらしい。それともこいつの本性がまるでわかっていないのか…。

「何ってお前が言った「コーディネイターのくせに馴れ馴れしくしないで!!」という言葉だよ」
「何が問題あるのよ。ここは地球軍の艦なんだからコーディネイターがいること自体おかしいじゃない!ならその子と仲良くする必要なんてないわよ!!」
「!……………」

キラがその言葉を聞いて表情を暗くする。
コイツ、ホントに人のことを考えてないな。人間性が伺いしれる。

「コーディネイターがこの艦にいること自体おかしいね…じゃあキラはどうなんだ?それにここが地球軍の艦だからってそんな発言をしていいわけないだろう」
「なっ!……そんなのキラは別よ!それに…」
「本当にそう思っているなら本人の目の前でそんな発言などしないだろう。お前は見たところコーディネイターという存在自体を忌み嫌っている。違うか?」
「なっ!」
「そうでなければあんな発言などする筈がない。お前の言葉はただここにいるのがおかしいという理由だけで出るような類のものじゃない。全く、こんな心ない言葉を平気で言えるような人間に成長する辺りお前の親族は子育てもろくにできないダメ人間らしいな」

オレの指摘にフレイは下を向いて黙り込んでしまった。他の面々は場の異様な空気に飲まれ、ただ傍観するのみだ。
オレが畳み掛けるように次の言葉を発しようとした時

「………それの」
「?」
「…それのどこが悪いっていうのよ。コーディネイターなんて自然の摂理から外れた間違った存在じゃない!それにコーディネイターなんていない方が世の中平和になるじゃない。それとさっきの言葉撤回しなさいよ!!」

………まさかここまでストレートに言ってくるとは。しかしさっきの言葉を撤回しろ?

「?「お前の親族は子育てもろくにできないダメ人間らしいな」と言ったことか?」
「ええ、そうよ!何で見ず知らずのあんたに私のパパを馬鹿にされなくちゃならないのよ!!」

確かに今言った言葉は失礼にも程がある発言だろう。普段のオレならまずこんなことは言わない。だが…

「ああ、確かにお前の父親に会ったことは一度もない。だが、どういう人間かは知っている」
「何ですって…」
「ジョージ・アルスター、大西洋連邦事務次官でブルーコスモスの一員。根っからの仕事人間で家にはほとんど居らず、家族は一人娘のみ。そして、その一人娘がお前だろう、フレイ・アルス
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