機動戦士ガンダムSEED編
第10話
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クルーゼ隊との戦闘より一週間程度が過ぎ、アークエンジェルは追撃を振り切る為息を潜めながら移動し、デブリベルトまでやってきた。目的は弾薬や食糧等の補充だ。
「しかし、でかいな」
『そりゃまあ、一つのコロニーだったものだからな』
現在、オレはジンを駆り物資をアークエンジェル内に入れる為船外活動を行っている。通信相手はムウだ。
今、オレの目に映っているのは大陸と勘違いしてしまいそうな程の巨大な人工物の残骸。それはかつて「ユニウスセブン」と呼ばれたプラントの農業用コロニーだったものの成れの果てだ。ここは地球軍とプラントの全面戦争が起こった最大の原因といえる場所であり、「機動戦士ガンダムSEED」、そしてその続編である「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」という物語において様々な事件や出会いを引き起こす重要な場所であるのだ。
『悠凪さん、マリューさんが次は食糧品の運搬をしてほしいそうです』
「了解、すぐ向かう。じゃあ、フラガ大尉また」
『おう、また後でな』
オレはキラからの通信を受け、ムウに一言入れてからその場を後にする。
ちなみに、本来ならアークエンジェルの学生組は最初はユニウスセブンで物資の補給を行うのに反対するところだが、この世界ではオレが事前にキラにユニウスセブンのことを説明し、尚且つ学生組への説明もさせておいたので大して揉めるような事態にもならずに済んだ。
やはり説明は大事だなと思うな今回のような状況だと。
食糧の運搬を始めて一時間程が経過し、他の物資の作業も終わりが見え始めた頃だった。突然アークエンジェルからこちらに通信が送られてきたのだ。オレは回線を開き通信に応答することにした。通信に出たのはマリューだ。
『悠凪さん、ちょっといいかしら』
「ええ、何です?作業ならもう少し掛かりますが」
『いえ、それとは別の用件よ。キラ君が救命ポッドを発見したのだけれど、その救命ポッドの形状から中の人物がザフト関係者の可能性が出てきたので念の為にポッドを開ける場に立ち会ってほしいのよ』
「ザフトの兵士だった場合取り押さえる為ですか」
『ええ、人数が多いことに越したことはないから。…頼めるかしら?』
「了解しました。今からそちらに戻ります」
『ええ。お願いね』
そう言ってオレは通信を終了した。
………救命ポッドってアレか…。ということはついにきたか、あのイベントが。中に乗っているのはやはりラクス・クラインだろうか?あの絶対的なカリスマを持ち、後に三隻同盟の、クライン派のシンボルとなる女。
原作通りならかなり重要なポジションにいるが、はっきり言ってなんで原作ではあんな訳のわからない少女をクライン派の連中は崇拝したのかがわからないんだよな…。
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