第4章
停止教室のヴァンパイア
第88話 後輩できました!
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「え?」
「え?」
「ほえ?」
「はい?」
「ん?」
「ん?」
部長の言葉を聞いて、素っ頓狂な声をあげる俺達。
「……え?部長、今なんと…?」
「見た目は女の子なのだけれど、この子は紛れもなく、男の子」
『ええぇッ!?』
「あらら」
「わお」
部長が告げた事実に驚きの声をあげる俺達。
「うふふ、女装の趣味があるのですわ」
そりゃまた、ユニークな趣味を。
「この子はギャスパー・ヴラディ。私の眷属、もう一人の僧侶(ビショップ)。一応、駒王学園の一年生で、転生前は人間と吸血鬼(ヴァンパイア)のハーフよ」
「ヴァ、ヴァンパイア…?」
「吸血鬼(ヴァンパイア)って、こいつが!?」
「まあ、棺桶がある時点で予想できてたが」
流石に人間とのハーフである事…と女装の趣味は予想外だが。
「って言うか、女装ってマジか!?こんな残酷な話があって良いものかァァッ!?」
女装だった事にショックを受けたイッセーが激しく嘆いていた。
「でも、よく似合ってますよ」
「うんうん、かなり完成度高いぞ」
「だから、その分、ショックがでかいんだって!?引き篭ってて、一体誰に見せるってんだぁ!!」
「だ、だ、だ、だってぇ、この格好の方がかわいいもん…」
「もんとか言うなぁ!?もんとかぁぁッ!?……うぅ…ぅ…一瞬だが、お前とアーシアの金髪ダブル美少女僧侶(ビショップ)を夢見たんだぞぉ…」
「……人の夢と書いて儚い」
これまた、キツい一言だなぁ、塔城。
「ギャスパー、お願いだから、外に出ましょう?ね?」
「嫌ですぅぅぅ!?」
部長が外に出る様に促すが、当の本人はこのありさまだ。
「ほうら、部長が言ってるんだからさ…」
そう言いながら、ギャスパーの手を取った瞬間…。
「ッ!?」
……………。
ん?何だ、今、妙な感覚が?
「ん?あれ?」
いつの間にか、ギャスパーが目の前から消えており…。
「ううぅ…怒らないで!怒らないで!ぶたないでくださいぃぃぃぃ!?」
部屋の隅でちじこまっていた。
「おかしいです。今、一瞬…?」
「何かされたのは確かだね」
どうやら、みんなも妙な感覚を感じたみたいだな。
「なるほど、時間停止みたいだね」
『時間停止!?』
兄貴が口にした言葉に俺とイッセーの驚きの声が見事にハモった。
あの後、嫌がるギャスパーをどうにか連れて、部室に来る事ができた。
「停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)と呼ばれる、その子の持つ神器(セイクリッド・ギア)ですわ」
「……興奮すると、視界に写した物を一定時間停止させる事ができるんです」
「ギャスパー君はこの力を制御できない為、魔王サーゼクス様の命であの部屋に封じられていたのですわ」
「その上、無意識の内に能力が高まっていくみたいで、禁
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