ブルーミストラル編
出発
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くなるからな?お前もいずれ抜くからな?
「私ね、村で唯一の魔導士なの。戦闘は苦手だけど物を変化させるのは得意なんだ♪」
得意気に言うヨシノちゃん。ヨシノちゃんはまた手のひらに花を作ってみせる。なんともきれいな魔法だな。
「素敵な魔法ですね!」
「そうだね」
「ねぇ、ウェンディとシリルはどうしてこの村に?」
ヨシノちゃんが質問してくる。ちょうどいいや。依頼人がどんな人なのか教えてもらおう。
「俺たちはだな・・・」
「この村のリュウって人によばれて・・・」
「リュウ?」
俺たちが言うとヨシノちゃんは不思議そうな顔をする。どうしたんだ?
「そんな人、この村にはいないけど?」
「「「「え!?」」」」
依頼人がいない!?じゃあこの依頼はいったい誰が・・・?
俺たちは顔を見合わせて考える。すると
「・・・ねぇ・・・その人とはどういう関係なの?」
ヨシノちゃんが怖い顔をして詰め寄ってくる。
「俺たちは依頼で「卑猥!?」違うわ!!」
「お・・・お金をもらって「お金!?」」
あぁ・・・もう、だめだ・・・たぶんすごい勘違い発言が出るぞ・・・
「あんたたち!悪い男に騙されてるわよ!!」
「えええええ!?」
「いや・・・そうじゃなくて・・・」
ヨシノちゃんにそんなことを言われて慌てるウェンディ。俺は事情を説明しようとするがいきなり抱きつかれてしまう。
「いたいけな少女をだますなんて!私がほの男見つけ出してあげる!!」
「そそそそ・・・そんなんじゃないよ〜」
「あぁ・・・もうすでにめんどくさい・・・」
ヨシノちゃんに勘違いされてしまった・・・しかもこの子かなり思い込みが激しいようだ。
「ちょうどいいわ。このまま村に入りましょ」コソッ
シャルルが俺たちの服を引っ張りながら言う。
「でも・・・」
「今回の依頼はいつものとは違うんだよ〜」
セシリーにそう言われて思い出す。今回の依頼は滅竜魔導士限定だったな。何か特別な事情があって偽名を使わざるを得ないのかもしれない。
「なるほど・・・だったら・・・」
「えぇ。少し村を調べてみましょ」
俺たちがそうやって話していると
「ほら!ウェンディ!シリル!早くおいでよ!」
「わっ!」
「おっと!」
ヨシノちゃんが俺とウェンディの腕を掴んで走り出す。本当に元気な子だな。
「うちの村、年の近い女の子がいないんだよね。ウェンディとシリルが来てくれて嬉しいな!!」
そういって俺たちに笑顔を見せるヨシノちゃん。それを見てウェンディも笑顔になる。なるけど・・・
「俺・・・女の子じゃないんだよな・・・」
喜んでくれてるヨシノちゃんに申し訳ない気持ちが沸
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