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Fate/staynight/the/crossovermoment
法則を覆した『法則』
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んだ筋書きを今、俺は進んでるんだ。
「未知の魔力だ。
なら、決めるよ」
その、構えを俺は知っていた。
第五次聖杯戦争。
最強の英霊『アーサー王』の聖剣を俺は知っている。
「エクス・カリバー!!」
主君に捧げる勝利の剣は大地を駆ける。
その瞬間を俺は・・・生涯、忘れる事は不可能だろうな。
脳裏に焼き付いた一撃は・・・まるで、流星だ。
伝説の聖剣の複製?
不可能だよ。絶対に・・・え、実際に見た?
なんの聖剣だよ?・・・聖剣「エクス・カリバー」?
有名な名剣って、知ってるよ。俺も魔術師の端くれだからな。
お前の見た聖剣って「カリボーン」じゃぁねぇか?
アーサー王が引き抜いた・・・いや、引き抜く運命に有った聖剣の『紛い物』だよ。
解んねぇ奴だな、『聖剣』の複製は不可能なんだよ。
何を根拠にかって? と、とにかくだ! 聖剣の複製は不可能だ!
ま、まぁ。
聖剣を創った鍛冶屋が、全く同一の聖剣を創ったなら。
・・・信じられるかな?
「オーイ・・・マスター」
ペシペシと少年の頬を叩いている英霊は疑問を抱いていた。
何故、本来の法則を破った『召喚法」で私を召喚する事が出来たのか?
何故、聖杯戦争のルール上で召喚を許されなかった『私』を召喚する事を許されたのか?
別の法則が働いているな。
鞘に収められた聖剣に触れ、確信する。
サーヴァント・・・召喚に応じれば宝具を破棄される筈の英霊は様々の法則を考え、別の法則を模索する。現在、感じられるサーヴァントは13。別の法則で召喚に応じた英霊は私を入れれば3で真面目なコマは10か。
『セイバー』
『アーチャー」
『ランサー』
『ライダー』
『バーサカー』
『アサシン』
『キャスター』
別の法則で召喚に応じた英霊。
『ガンナー』
『ソルジャー』
未知の英霊は聖杯戦争で禁忌とされる『クラス拡張』で呼び出された来訪者。
可能性以前に不適正要素満載だ。
「ツ、ッ、〜」
「お、起きたね」
右手に『マスター』の証を掲げた少年は無理に身体を起こす。
「無理は禁物だよ?
傷は癒えても、魔術回路が焼き切れたんだ。
当分は安静に、ね」
状況を把握する能力、神崎 斬叶のサーヴァントのスキルだ。
複数のスキルを持っているサーヴァントは珍しくない。
逆にスキルが一つのサーヴァントの方が珍しい。
「君・・は?」
「僕は『アーサー』
君のサーヴァントだ」
「俺の・・・?」
私の名前は『アーサー』
英雄の中の英雄『アーサー王』だ。
真実を告げた。
が、マスターの反応は。
「・・・なんで、お前が」
「どういう意味だい?」
若干、距離が開いた。
恐がられてる? 考えるが、先にマスターが動いた。
「アーサー王は『セイバー』の筈だ」
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