After22 鳥なき星のコウモリ A
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
よ潰れろといわんばかりの怒号を上げ、最大限にエネルギーを撓めた銃のトリガーを、引いた。
ブドウ龍砲から最大のエネルギー弾を受けたコウモリインベスが、舞の目の前で爆散した。
拘束が外れていく中、光実の変身も解けた。
光実が傾いで落ちかけたところを、舞は翔けて行って抱き留めた。
光実の体は冷たかった。
「やっぱりミッチってば、一人で無茶ばっかり。あたしに挽回のチャンスもくれないんだもん」
舞は光実の頭を胸の谷間に抱き寄せた。
舞の本体の心臓は黄金の果実。そのエネルギーを注ぐことで、光実に回復を促す。ヘルヘイム抗体を持つヘキサを経由することで、効果は普段の10分の1にまで落ちたが。
冷えていた光実の体が、短い両腕の中で徐々に温まっていく。
舞はほっとし、一層強く光実を抱き締めた。
“舞さんは、僕が守るッ!!”
「ありがとね。嬉しかったよ。紘汰以外の男の子にあんなこと言われたの、初めてだったから」
舞は光実のまぶたに唇を軽く当てた。ちゅ、と軽いリップ音。
「これはヘキサちゃんの体だから。ここまでで我慢して?」
舞は自身と光実を対象範囲に絞り、先に行った月花のもとへと転位した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ