第二十五話 【リリカル編】
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るのだろうが、ここは出先であったために必要品をコンビにに揃え一晩明かすらしい。
その後、こちらを訊ねてきた大地さんに戻らないことへの断りを入れると、大地さんは本家へと戻っていった。
しばらくすると病院が慌しくなって来た。
ついに爆弾テロが起きてしまったらしい。
噂話を聞いたお母さんが真っ青な顔をしてすぐさま美沙斗さんの所へと走っていった。
結局この日助かったのは史実にある4人と本来生き残るはずの無いイレギュラーである俺とお母さん、それと俺達を送り届けた事で難を逃れた不破大地(ふわ だいち)さんの7人だった。
大地さんが本家へと帰りつく前、宴もたけなわと言った頃合で爆弾テロが行われたようだ。
それにより御神、不破の一族はその殆どを死滅してしまった。
結局テロの後、高町美由希の母親である御神美沙斗はこのテロで一族と一緒に愛する夫を亡くしたことで美由希を士郎さんに預けて復讐の旅に出て行ってしまった。
不破大地さんのその後は俺の耳には入ってきていないから分からずじまい。
俺は後悔の念に苛まれながらも、どうしようもなかったと自分自身に言い訳をする。
だって俺は死にたくなかっただけだ。
誰だって死にたくは無い。
それに俺は赤の他人よりも自分の母親の心配をするべきだ。
お母さんや俺自身も両親(俺にとっては祖父母だが)を無くしているのだ。
お母さんだって相当の心の傷を負っているのだ。
これは時間に解決してもらうしかない問題だが、一日も早く元気に笑って欲しいと切実に思う。
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