暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
94話:Power fight その先にいたのは…
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
フリーエネルギーを斧へと移し、落下する勢いのままバロンへと斧を振り下ろす。
 対するバロンは、エネルギーの蓄積されたメイスを突き出す構えをとりこれを迎え撃つ。

 衝突する二つの必殺技。瞬間閃光が二人を包み込み、衝撃が体を襲う。
 閃光はすぐに晴れ、二人はお互いの眼前に立っていた。


「―――俺の、勝ちだな」


 その言葉が放たれた時、後方で何かが落ちる音がした。
 先程の衝撃で弾き飛ばされた武器―――マンゴパニッシャーが落下した音だ。

 今言葉を発した士の手には、変わらず斧が収まっており、その刃はバロンの肩に当たりながらフリーエネルギーを帯びていた。


「……俺はお前に屈していない、必ずリベンジする」
「なるほど…面白い男だな、お前は」


 バロンの言葉に笑みを浮かべる士。そして今一度斧を持つ手に力を籠め、一気に振り抜いた。
 数歩下がりながら呻くバロン、その声は次第に叫び声へと変わり、その身は爆炎に包まれた。


「―――ダイナミック、チョップ…」


 その爆炎が治まってから、士は自らの必殺技の名を口にした。
 これにて、士―――ディケイド対バロンの戦いは終わった。

 ―――しかし
 先程までバロンを包み込んでいた炎から、光る球体が突如として現れた。

 驚く士だが、球体はそのまま移動していき、とあるビルの角を曲がって見えなくなった。
 それを追うべきか迷っていると、その角から人が現れた。高い位置で結ばれた水色のような髪に、端正な顔立ち。しかしそれに似合わないボディースーツに身を包んだ青年だ。

 そんな彼は、ジッと士の事を見ている。その行動に不信感を抱いた士は眉を寄せる。
 この状況が一分、二分と過ぎた時、青年はようやく動き出した。士に向かって、ゆっくり歩き出したのだ。


「今の戦闘、見させてもらった―――ディケイド」


 青年はディケイド≠フ名を口にしたが、士は驚きはしない。何故なら、彼の正体がなんとなくわかっているからだ。


「そうかい。で、参考にはなったかな…?」


 士はそう言うと、先程まで肩を叩いていた斧の先端を向け、彼の正体を宣言した。


「―――ディエンド≠ウん?」


 当たりだったのか、青年の体が一瞬跳ねる。だがそれで歩みが止まる訳はなく、青年は十分に近づくと足を止めた。


「こちらの正体にも気づいたか、なら話は早い。やはり君は、僕と同じ≠轤オいな」


 同じ? と、青年の言葉に疑問を覚えるが、青年はそんなのお構いなくある物≠取り出した。


「取りあえず、今は君を足止めしなくちゃならない。みんな≠フ邪魔をさせない為に」
「何…?」


 足止め≠ニ、青年は言
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ