暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
94話:Power fight その先にいたのは…
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らへ打ち込むバロン。当然の破壊力に士は体はくの字に曲がり、顔は下を向く。
 バロンはそこに追い討ちをかけるように、メイスを振り上げ士の顎を狙った。咄嗟に未だ痺れる腕をどうにか動かし防ごうとするが、メイスの破壊力に負け吹き飛ばされてしまう。

 一瞬の火花を散らし、地面を転がる。そこへ更にバロンが詰め寄り始める。慌てて起き上がる士、痛みに耐えながらも反撃に出るべくカードを取り出す。
 その間に士に詰め寄ったバロンは、メイスを振り回し攻撃する。が、士はその攻撃を弾くか躱すかして、全て躱し切っていた。

 確かにバロンはマンゴーアームズの恩恵で、パワーと防御力が上がった。しかしその分、動きの速さを犠牲にしている。いくら破壊力があろうが、当たらなければ意味をなさない。
 一つずつ、丁寧に見切りながら、士はアックスでメイスを逸らし、上半身で攻撃を避ける。そして少しの一瞬にできた隙に、カードをバックルに入れ発動する。


〈 ATACK RIDE・TSUPPARI 〉
「はッ!!」
「ぐ、は…ッ!」


 メイスの一撃を躱したところで、バロンの懐に飛び込むように右足を踏み込み、同時に右の手の平を突き出す。掌底のような一撃を受けたバロンは肺にあった空気を一気に吐き、苦悶の表情を浮かべる。
 士が放ったのは、相撲の力士がよく使う技の一つつっぱり≠セ。腕力のあるアックスフォームで繰り出されるそれは、力士が普通にやるそれを難なく超える威力を誇る。

 しかしつっぱりとは、一発で終わる物ではない。遅れていた左足を右足と同じ並びへ運び、右手と同じく左手もそれに合わせるように突き出し、そこからは両足を踏ん張りながらの両手を連続で突き出した。
 そして最後に両手同時に突き出すと、バロンは勢いよく吹き飛ばされ、地面を転がった。


「悪いが時間がないんだ、そろそろ終わらせる…!」
〈 FINAL ATACK RIDE・de de de DEN-O ! 〉

「ッ! させるか…!」
〈マンゴースカッシュ!〉


 地面に転がったバロンを見て、士は新たなカードを取り出しバックルに挿入する。
 対するバロンも、急いで膝立ちになり刀を模したパーツを倒す。


「ふ、はぁぁぁぁ―――はッ!」
「フンッ、はぁぁぁぁぁ…ッ!」


 士は手に持っていたデンガッシャー・アックスモードを放り投げ、相撲を取るかのように前かがみに構え、バロンはメイスを小脇に抱えるように持ち、力を込めていく。
 そしてバロンが持つメイスの先端に、角切りとなったマンゴーの果実状の残像が蓄積される中、士は宙に投げたデンガッシャー目がけてハイジャンプをした。


「「はぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」」


 見事空中で斧を掴んだ士は、魔力から変換した
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