暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
94話:Power fight その先にいたのは…
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、左手に持ち替えたデンガッシャーを振り下ろした。破壊力のある一撃を再び受けたバロンは弾き飛ばされ、遂に地面に転がった。


 士がディケイドから電王・アックスフォームへと変身した事で得た物は、強靭なパワーもそうだが、それだけではない。
 魔力から変換したフリーエネルギーで作られたオーラアーマーによってもたらされた、強固な防御力。それも現在のバロンのそれを上回る程のものだ。

 これによってバロンの攻撃を敢えて受け、間合いは小さいが破壊力抜群のデンガッシャー・アックスモードの攻撃範囲へとバロンを近づけたのだ。
 


「どうだ、少しは期待に応えられたかな?」
「フッ、それはどうだろうな」


 汚名返上、と言わんばかりに言い放つ士。だがバロンはゆっくりと立ち上がると、スピアを突き立てて左腰に付いていた何かを取り出した。
 それはまるで錠前のような見た目をしており、士に見せる側は赤と黄色で塗装され中央に文字の書かれていた。

 士が仮面の下で眉を顰め疑問に思っていると、バロンは取り出した何かの側面にあるスイッチを押した。


〈マンゴー!〉
「……は…?」


 瞬間、バロンが取り出した何かから聞こえてきた音声に、士は目を見開き言葉を漏らした。
 しかしそんな事お構いなしに、バロンはベルトに付いていた同じような形状のものを取り外し、代わりに先程取り出した物を取り付け、掛け金のような部分を押し込んだ。


〈ロック・オン〉
「……え…?」


 再び音声が流れたと同時にファンファーレが鳴り始め、バロンの頭上の何もない空間に、突如としてファスナーが円を描くように現れた。
 それを見て再び言葉を漏らす士。その間にもファスナーは動き、空に穴を穿った。そしてそこから赤い何かが、少しずつ降下しながら現れたのだ。

 そして赤い何かがバロンの頭上数メートルのところまで来ると、バロンはベルトにある刀のようなパーツを手に取り、セットした錠前を斬り落とすように動かした。


〈カモンッ!〉


 切られた錠前は前部分が展開され、音声が流れた。
 それと共に頭上にあった赤い何かが開き、そしてバロンを包むように装着された。


〈マンゴーアームズ! Fight of Hammer ! 〉


 背中に移動した赤い何かの皮がマントとなり、山吹色の鎧に角が下となった兜を装着した姿となった。そして先程まで会ったスピアは消え、代わりにメイス型の武器が手に収まっていた。
 バロンのもう一つの姿―――バロン・マンゴーアームズ≠セ。

 とはいえ、士がそのことを知ってる訳もなく……


「はッ!? マンゴー!?」
「行くぞ…!」


 士が変わったバロンの姿を見て驚いている間に、バロ
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