sts 04 「新たな力と目覚める竜」
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ットが2体顔を出した。
「ティアナ、左やれるか?」
「え、はい、やれます!」
ティアがクロスミラージュを構えると魔力弾が生成される。ガシェットにはAMFがあるので、もちろん多重弾殻でだ。新デバイスの補助のおかげか、ティアの努力の賜物か、これまでで最も早い。
だがそれ以上にショウさんの行動が早かった。剣尖をガシェットに向けたかと思うと、次の瞬間には魔力弾が放たれていたのだ。その魔力弾は敵のAMFをたやすく貫く。ティアが魔力弾を放ったときには、2発目を天井部分に放って内部への進入路を作った。
ショウさんの視線を感じ取った私は、小さく頷き返しながら走り始め、気合の声を出しながら内部へ侵入する。
「うおおぉぉぉッ!」
落下地点にちょうどガシェットが居たため、リボルバーナックルを装備している右腕を思いっきり叩きつけた。木っ端微塵にはできなかったが、行動不能には出来た。私は残骸となったガシェットを掴むと、移動しながら残っている敵に投げつけた。
即座に2体破壊できたけど、敵はまだまだ残っている。あらゆる方向から飛来する光線を避けながら壁側に向かっていると、私の意志を汲み取ったかのようにマッハキャリバーが速度を上げてくれた。壁を走りながら《リボルバーシュート》を放つ。
「え……」
AMFを抜くために思いっきり放ったものの、まさか天井を大きく食い破るとは思いもしなかった。それまでの加速もあって私は空中に舞い上がってしまう。
「おっとっと」
このままじゃ敵から良い的にされる、と思った矢先、空中に魔力で形成された道が出現した。私はそれを走り抜け、原型の状態にある車両に着地する。
「マッハキャリバー……お前ってもしかしてかなり凄い? 加速とかグリップコントロールとか。それにウイングロードまで」
「私はあなたをより強く、より速く走らせるために作り出されましたから」
「……うん、けどマッハキャリバーはAIとはいえ心があるんでしょ。だったらちょっと言い替えよう。お前はね、私と一緒に走るために生まれてきたんだよ」
「それは同じ意味のように思えます」
「違うんだよ色々と」
まあ生まれたばかりだからまだ分からないかもしれないけど。
そう思って意識をガシェットに戻そうとすると、マッハキャリバーがぼそりと考えておくと言ってきた。自分のことを理解してくれようとしているんだと思うと自然と嬉しくなる。
「マッハキャリバー、この調子でどんどん行くよ!」
★
わたしはエリオくんと一緒に順調にガシェットを破壊していき、8両目まで進んだ。そこで現れたのは新型の大きなガシェット。わたし達の姿を確認したそれはすぐさま機械の腕を伸ばして攻撃してきた。
わたしはAMFの影響を受けないよう大きく後ろに
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