5楪姉妹とシスター
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
◇いのり
ヤマトが旧校舎に来た帰り道、私達はリアスさんと会った公園に来ていた。理由は特になくなんとなく来たかった………
「結局、兵藤一誠(笑)はどうなったのかしら?ヤマトは死んだ時からの記憶を無くすとか言ってたよね?」
「……うん………たぶん、家だと思うよ?ヤマトは殺すことは無いと思うから……」
少しだけ兵藤一誠(笑)の話をしてから空を見上げる。そこに……
「「あうっ!!!!」」
目の前で二人のシスターが転んだ。なにもないところで転んだ。私達は倒れたシスター達へ向かい手を差し伸べる。
「大丈夫?」
「は、はい・・・ありがとうございます。」
「すみません………ありがとうございます」
あれ?この声……祭?
「……祭?」
「え?なんで私の……………え!?いのりさん?いのりさんだよね?」
やっぱり………祭だ……………
「祭さん、知り合いなんですか?」
「あっ、はい。私といのりさんは前世………前の世界での友達なんです。私は友達を助けようとして………ぐす……」
「そう………なんですか……あっ、私はアーシア・アルジェントです。祭さんとは教会を追放されてからの友達です」
「追放?アーシアは何をしたの?」
ヤマトには少しだけ聞いたけど……本人から聞きたい……
「・・・それは、私の過去にあるんです」
――私は、生まれてすぐに両親から捨てらたんです。
――教会兼孤児院で育てられたんですが、八歳の頃に不思議な力、神器が宿ったんです。
――そこからカトリック教会の本部に連れて行かれ、「聖女」として担ぎ出されたんです。
――ですが、皆が裏で自分の力を異質なものを目で見ていたんです。
――そんなある日の事でした。怪我をしていた悪魔を助けたんですが、悪魔祓いを殺して逃げたのです。
――それが原因で私は「聖女」ではなく、「魔女」と恐れられ、カトリックから追放されたんです。
「そのあと、祭さんと知り合い。それから私達は"はぐれ悪魔祓い"の組織と堕天使に拾われたんです・・・」
「そうなんだ……アーシアは悪魔が嫌い?」
アーシアは少し顔を下げる。
「よく………わかりません……教会の教えでは嫌いです………だけど、たとえ悪魔でも怪我しているのなら助けて上げたいです!」
「アーシアちゃんは優しいよね。私は悪魔や天使、堕天使とかわからないけど助けられるなら助ける。」
祭……成長した……………
「アーシア、祭…………私と真名は悪魔なの………」
そう言って私と真名は悪魔の羽を広げる。
「ほんと………なんですね」
「嫌いになった?」
「私は気にしないよ。悪魔になってもいのりさんはいのりさんだよ。」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ