もう一つの運命編
第6話 「ふたり」と「ひとり」
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裕也はポケットに両手を入れ、階段を登り始めた。
「お前も碧沙も、俺のことを本当の兄貴みたいに慕ってくれたよな。嬉しかった。俺にはきょうだいがいねえから、すっげえ幸せだったんだぜ、お前らといる時間。でも、だからこそ、お前がそうなっちまったのは、俺の責任でもあるんだろうな」
裕也は階段を登りきり、同じ地面に立って光実をまっすぐ見据えた。
「だから俺が止める。お前にこれ以上、不幸になってほしくないから」
取り出すロックシードは二つ。オリーブと――メロンのエナジーロックシード。
貴虎を謀殺した(といっても貴虎が生き延びる算段はしていたが)時、本当はゲネシスドライバーと共に拾ってあった。ただ、これまで光実に渡したら、光実を一層迷走させてしまう予感がして、今日まで隠し持ってきた。
(貴虎さん。使わせてもらいます)
裕也はドライバーに、紘汰から借りたゲネシスコアを装着し、そこにメロンエナジーロックシードを嵌め込んだ。
「変身」
《 オリーブアームズ ミックス ジンバーメロン ハハーッ 》
草色のライドウェアの上から、メロンの模様が描かれた鋼の陣羽織が装甲された。
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