第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
第五話 六等星の夜に
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褒めることが少なかったからな
「四人とも、誰よりも強くなった、とはまだちょっと言えないけど。だけどどんな相手が来ても、どんな状況でも絶対に負けないように教えてきた。守るべきものを守れる力、救うべきもの救える力。絶望的な状況に立ち向かっていける力。ここまで頑張ってきたみんなにはそれがしっかり身についてる。夢見て憧れて、必死に積み重ねてきた時間。どんなに辛くてもやめなかった努力の時間は、絶対に自分を裏切らない。それだけ忘れないで」
「きつい状況をきちっとこなしてこそのストライカーだからな」
なのは、ヴィータの激励は、彼女達にしっかり届いたようだ。始まる前にあった不安もなくなってる。最後は俺か
「みんな、ここまで本当によく耐えた。人間出来ないことなんて沢山ある。でもそれを補い合うためのチームだ。そうなるように俺たちはお前達を育ててきた。そして、立派に育ってくれたと、俺は胸を張って言える。だから信じろ、自分の仲間を。俺から言うことはただ一つだ。死ぬな。生きて帰ってこい」
言いたいことは言われた、だから俺が言うことはこれだけだ。お前達は俺と違ってまだ死ぬべきじゃないんだ。だから無茶して自滅だけはやめてくれ
「それじゃ、六課フォワード部隊、しゅつ「待ってください!!」..ティアナ?」
ティアナが声を張り上げた。ヴィータが何か言おうとティアナの方に歩くが、あと二歩というところで止まった
「どうしたの?ティアナ」
なのはもティアナから何かを感じ取ったらしく、ティアナの話を聞くことにしたらしい
「蒼炎さん」
「ん?」
俺?なんだろう?
ティアナは一度顔を下に向け、しばらくそのまま動かなかった
「蒼炎さんは...なんのために戦ってるんですか?」
なんだ、そんなことか
俺の戦う理由....か。そりゃあもちろん
「守るため、だな」
「なぜですか?」
「なぜって、そりゃあ...。知り合い、友人を助けたいって思うのは当然だろう?」
ティアナがなにを聞きたいのか俺にはわからない。この話に何の意味があるんだ?
「それは、誰の為にですか?」
「あいつらの為....だろうよ」
「自分の為じゃなく...」
?
ティアナは固まって何も話さない。本当にどうしたんだ?
不思議に思い、俺はティアナに声を掛けようとすると、予想してない言葉が聞こえてきた
「蒼炎さん、それは.....間違ってますよ」
「何を....言いたいんだ...?」
その一言で十分だった
俺は本能的に察した、これ以上はだめだ。何を言いたいのかわかった。でも、認識したくはなかった。認めたくなかった
そして、ティアナは決定的な一言を発した
「貴方の、過
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