第五章 過去との決別 〜ミッドチルダ J・S事件〜
第五話 六等星の夜に
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機動六課の隊舎が指令本部としての機能を果たせなくなったことにより、俺たちは新しい拠点を必要とした
任務の性質と部隊長であるはやての要望により、移動も可能な魔道船を本局に申請したら予想以上のものがきた
「また、一緒に戦うことになるとはな...。もう疲れてるだろうが、頼むぞ」
通路の壁を触りながらそう独り言をこぼした
時空管理局所属 L級次元航行艦船8番艦 アースラ
それが、俺たち機動六課の新たな隊舎兼司令所だ
この船には様々な思い出がある。そもそも俺が管理局に勤務し始めて最初の職場はこの船だったからな。P・T事件の終盤、闇の書事件では初動から俺たちを支えてくれ、クロノが提督となってからもしばらくはこの船とともにいた。かなり長い年数使っていたため耐久限界が近く、解体される予定だったのを急遽六課配属にしてもらった。メンバーの中にはアースラで働くことが夢だった人もいたらしくて、士気も少し上がったようだ
閑話休題
軽いミーティングを済ませ、現在俺はアースラ内の自室で荷物の整理をしている。自宅から持ってきた魔術礼装とカートリッジをバリアジャケットを纏った際に召喚されるように設定した後、備え付けのベッドに腰を下ろした
ーーアルティメイタムの改良は済んだ。リミットブレイクもシュミレーター上では正常、いつでも発動可能。万が一のことも考えてブラスターシステムも組み込んだ。だけどこっちはまだ試験運用状態の時のプログラムだ。普通に頼めば絶対に拒否されるので特別捜査部ーー通称情報部に行ってもらってきた。そのためなのはをテスターとして完成させたプログラムよりも負担がでかい。本当の最終手段だな。これだけ用意すれば、今度こそ大丈夫、大丈夫だ
そして、最終決戦の始まりを告げる鐘が鳴った
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「今回の事件、レジアス中将は白だよ。俺が保証する。あの人は確かに少々荒っぽいことをする人ではあるけれど、それでも地上の平和を守ろうとするその姿勢は本物だ。まあいいように操られていた可能性は否めないけどな」
現在俺たちはアースラのミーティングルームに集まり、伝説の三提督の一人であるミゼット提督と通信をつないでいる
『それに関しては私も同意するよ。レジー坊やがそんなことをするとは信じたくはないのだけれど...』
ミゼット提督は古くからレジアス中将を知っているようだ。彼女も俺もレジアス中将を信じたいが、状況証拠がそれを許さない
『事情がどうあれ、レジアス中将や最高評議会は偉業の天才犯罪者、ジェイル・スカリエッティを利用しようとした。そやけど逆に利用されて、裏切られた。どこからどこまでが誰の計画で、なにが誰の思惑なのか、それはわからへん。そやけど今、巨大船が空を飛
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