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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
弍話 変わる世界(中)
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ュウウゥ]
『アスカッ』通信機からマヤの声が聞こえ我にかえる。
「!…な、なによコレッ」
四号機の方を見ると、腕が既に再生していた。
『ギィウゥゥ』
奇声を発した四号機は、笑っているかのようにみえた。
[カン カン カン カン]
ミサトとシンジは、通路を走っていた。急がなければエレベーターの電源が戦自にやられるかもしれない。
【非常用直通昇降機第6番入り口】
「ここね…」戦自が入って行った形跡はない。どうやら間に合ったようだ。が、
[バチュンッ]
「!、シンジ君伏せて!」不運な事に戦自と鉢合わせしてしまった。
[バキンッ パン カンッ]
「うっ…」ミサトの体に弾が当たった。
「ミサトさんっ」
[パシュ]なんとか、逃げ込む。
「ハァ…ハァ…」
「ミサトさん…」シンジが近寄る。どうしていいのかわからずオロオロとしていた。
「大丈夫よ…当たったのが腕だったのが幸いね」腕を押さえながら立ち上がる。
「でも血が…」作戦部長の赤いジャケットを血がもっと赤く染めていく。
「私は、これでも軍人なのよ?」致命傷ではないにしろ出血が多いと死に至る。ミサトは、ジャケットから取り出した応急処置パックを使い止血する。
[ドォォォン!]
「マズイわね…急ぎましょ。…シンジ君?」
シンジは、下を向いたまま動かない。
「僕…わからないんです。何が正しいのかが」14歳の少年が持つには、不釣り合いな疑問。
「…」
「ミサトさんの言う希望がなんなのか…エヴァに乗ったって何も変わらなかった。大切な人を失っただけだ」トウジや綾波(2番目)、学校の友達ここに来て出会ったみんなが今はいない。
「僕が頑張ったって何も変わらない!死んだ方がマシだよ!」
[ガシャッ]
「まだダダをこねる気!?今までがそうだからってこれからもそうだとは、限らないでしょ!やれるだけやって…それから死になさい。今は、アスカを助けることだけに集中して。命令よ…」
「…ミサトさんは何も分かってない癖に、他人の癖に!」
ようやくシンジが本音を出した。
「他人だから何だってのよ!…確かに私には、あなた達のことを何も分かってない。確かにこんなこと言う権利だってない…でもあなたはアスカを見捨てておけないでしょ?」
「……(コクッ)」うなずくシンジ。
「いい子ね…行きましょう。きっとアスカもシンジ君が来るのを待っているわ」
「アスカ…」
(アスカが僕を待っている…でも病室でヒドイことをしたんだ。許してくれる筈ないよ)
もっともアスカはその事を覚えていないが。
「シンジ君?」ミサトが不思議そうにシンジの顔を覗き込む。
「僕はアスカにヒドイことしたんです…」
「……私は何があったかは分からないけど、帰ってきたら謝ればいいのよ。生きてる内は、何度でもやり直
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