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EVANGELION ANIMA〜もう1つの可能性〜
弍話 変わる世界(中)
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「おまたせ…」湖から赤い巨人…弍号機が現れた。
アスカの反撃が今始まる。

ー本部ガレージ
ミサトは無理矢理シンジを車に乗せてエンジンをかける。
「シンジ君…私が知り得たことの全てをあなたに話すわ」
「…」シンジはなにもお答えない。人を信用すれば、裏切られる。好きになれば、失ってしまう。
それなら、何もしない方がいい。シンジは自分の柄に閉じ籠っていた。
「あなたに、たとえその気がなくても聞いてもらうわよ」

ミサトは己の持つ全ての情報をシンジに話した。セカンド・インパクトの真実。この先起こるであろうサード・インパクトの結末。リリスとアダムの関係、人類そして使徒の歴史。サード・インパクトを目論む【ZEELE】という組織。
ゲンドウと冬月の目論む【もう1つの】サード・インパクトのこと。
どれも衝撃的な内容だが、シンジの耳には殆どはいっていなかった。

[ガー、ピー…]
『エヴァ弍号機起動』車に備え付けてある通信機からマヤの声が聞こえた。
「!」
『アスカは無事です。生きてます。現在人口湖畔で戦自と対峙中』
「アスカが!?」
「!(アスカ…)」シンジがアスカに会ったのは、戦自が攻めてくる直前。その時は脱け殻と言ってもいいような状態だった。それが今は、戦自相手に戦っている。それも自分の意思で。
精神汚染にあったアスカが今一人で戦っている。シンジは柄に籠っている自分が情けなくなった。

「撃てッ、撃てェッ!」戦自の隊長と思われる人物が攻撃部隊に指示を出す。

「アスカッ、反撃してッ」発令所では、マヤが端末を操作しながらアスカに呼び掛ける。

[ヒュー]
弍号機を襲う無数のミサイル。弍号機はこれを持ち上げた戦艦でガードする。
攻撃が弱まったところで弍号機のターン。盾代わりにしていた戦艦を戦自めがけて投げつける。弍号機と同じほどの大きさのある戦艦が上から降ってこられてはなす術がない。人口の斜面に叩き付けられた戦艦は、爆発し周辺を呑み込む。
逆の方面からも攻撃がきた。今度は、飛んで避ける。跳ぶのではなく“飛ぶ”のだ。
空中で攻撃を避ける弍号機。アスカが元々持っているセンスと高シンクロ率だからこそ可能な機動力。
(ごめんねママ。ママを見つけられなくて)
母、キョウコはずっと弍号機の中にいた。自分を護ってくれていた。
(ずっとここで見ていてくれてたのに)
今まで以上に巨大なミサイルが飛んでくる。
一発目を頭で、二発目を右手で受け止める。
「ママ、わかったわA.T.フィールドの意味」
あれだけの爆発を受けても全く動じない弍号機。
「あれは、本当のママじゃまかった…
ママ、ずっと私を護ってくれていたのね」
たとえ姿が見えなくとも、母がここにいる、アスカはそれで充分だった。

[ドババババッ]
[シ
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