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レインボークラウン
第二百二十九話

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               第二百二十九話  基礎を固めて
 華奈子と美奈子は二人とそれぞれの使い魔達を交えてそのうえで錬金術によるビー玉作りのことを勉強した。
 そしてだ、ある程度基礎が固まってからだ、美奈子は菓奈子に言った。
「それぞれが作ることになっているから」
「だからこれからはっていうのね」
「別々に作りましょう」
 そのビー玉をというのだ。
「そうしましょう」
「そうね、あたし達七人全員への宿題だしね」
「それぞれ錬金術を使っての宿題でしょ」
「ええ、じゃあね」
 それならとだ、華奈子も頷いてだった。
 タロとライゾウにだ、こう言った。
「じゃあこれからはね」
「うん、ご主人と僕達でね」
「作ろうな」 
 二匹も華奈子に応えた、そしてだった。
 一人と二匹で作りはじめた、美奈子もだった。
 タミーノとフィガロにだ、こう言った。
「ではいいわね」
「はい、私達で」
「作りましょう」
「基礎は固めたから」
 だからだというのだ。
「後はね」
「はい、私達で」
「作っていきましょう」
「そうしましょう、私の作るビー玉は」
「どうしたものにされますか」
「それで」
「ええ、紫色にしたいわ」
 自分の法衣、そして帽子と同じ色のというのだ。
「その色にするわ」
「ご主人のトレートマークでもある」
「その色にされますか」
「華奈子は絶対に赤にするし」
 このことは読んでいた、華奈子のことはやはり双子の姉妹だけあってわかっている。
「私はその色にするわ」
「ではその色にしてです」
「作っていきましょう」
 タミーノとフィガロも応えてだった。
 お互いに作っていく、そして夕食の時になって二人同時に机から立ってだった、お互いに笑みを浮かべ合って言った。
「じゃあお互いにね」
「頑張りましょう」
「美奈子より先に美奈子の作るビー玉より奇麗で丈夫なビー玉作るわよ」
「私も負けないから」
 美奈子は微笑んで華奈子に応じる、無論華奈子も笑っている。
「絶対にね」
「それじゃあ勝負よ」
「今回もね」
 ライバル心も見せる、二人は姉妹でいい意味で競り合ってもいた。


第二百二十九話   完


                        2015・4・19
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