紅魔館と真紅の槍
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はその腕に噛み付いて血を吸い始めた
「ん・・・(ジュル)フランが夢中になった理由がわかったわ・・・(ジュル)」
レミリアも閃輝の血の味に舌鼓していたが閃輝の顔は、少し青くなり始めている。
血を作るために、栄養を精製に回しているのだ。そしてフランより早く、レミリアは閃輝から離れた
「うん。美味しかったわ・・・ありがとう、閃輝」
「どういたしまして・・・」
閃輝の顔は先程よりも、確実に青くなっている。
閃輝は懐から、別の薬を取り出して3錠ほど飲み込む。
その瓶には『霧雨兄妹特製 栄養薬 一錠で1日分の栄養を取れる』と書かれていた。
「大丈夫?閃輝?」
「大丈夫・・・大丈夫・・・じゃ俺は、咲夜さんとパチュリーさんに挨拶して、帰るから・・・」
閃輝は槍を、持ってレミリアの部屋から出て行った。部屋に残ったレミリアは、手を組んでその上に、顎を乗せて
考えるようなポーズをとった
「・・・閃輝一人じゃ外界も辛いでしょうね・・・」
レミリアは友人として閃輝の事を心配している。自分が嫌い世界に居る事はかなりの深いでストレスが溜まるのだ
レミリアはそれを少しでも軽く出来ないか、考える
「・・・パチェに、お願いする事にしよう」
レミリアは何かを思いついたのか、笑みを浮かべた、そして口の中に残っている、血を舌で舐めた
それは濃厚で甘く、後味がとても良い味だった。
閃輝は槍を担ぎながら、紅魔館の廊下を歩いていた
先程はパチュリーと話をして、今度はメイド長の咲夜を探している閃輝。顔は漸く、元の顔色に戻っている。
すると廊下の向こう側からメイド服を纏った、灰色が掛かった青色の髪をした女性が閃輝の方へと歩いてきた
「あ、咲夜さん」
「あら、閃輝君。お久しぶりね」
閃輝は軽く頭を下げて挨拶する、女性も言葉を返して受け答えをする
彼女こそ、紅魔館のメイド長 十六夜 咲夜その人である
「その槍って確か、妹様がお散歩の時に持って帰ったものじゃなかったかしら?」
「そうらしいですね。でもフランがくれるって言うので貰ったんですよ」
閃輝は槍を、持ち直しながら言う、その様子を見る咲夜は優しい顔付きで、まるで新しい玩具を貰った子供を
見守るような母親のようにも見える
「でも、少ししたらまだ、外界に行くでしょ?」
それを言うと閃輝は、がっかりした様に溜息を吐く
「ええ・・・もう嫌ですよ・・・俺は幻想郷に居たいのに・・・。でも闇兄と約束したから破る訳に行きませんし」
「じゃあ、私からはこれを上げようかしら?」
そう言って咲夜は懐から包みのような物を、閃輝に渡した
「?なんですかこれ?」
「広げてみなさい」
言われるがまま広げてみると・・・
「うわ!ナ
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