紅魔館と真紅の槍
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抱きついたまま言った。因みに、何故フランが閃輝をお兄様っと言うかというと、図書館で読んだ本に
好きな男の人を、お兄様と呼ぶっと書かれた書物を読んだ為である。そう言われて改めて、二又の槍に目を向ける閃輝
「・・・でも良いのか?貰って?」
「いいじゃない?見つけたフランが、あげるって言ってるんだし
・・・っていうかフラン、何時までそのままでいるつもり?」
レミリアはそう言いながら、いまだに閃輝に抱きついている
フランを睨み付けるように見る
「別に良いでしょ、お姉様?それよりお兄様〜フラン、お腹減っちゃったよ」
フランはキラキラとした目で閃輝を見つめる。その顔を見た閃輝は、溜息を吐いた
「まあいいけど、ちょっと待って」
閃輝は上着の内ポケットから、薬を取り出してそれを飲み干した
「?何飲んだの?」
「俺と闇兄特製の増血剤。もう能力で早めて効き始めてるから良いよ」
閃輝は上着の腕の部分をまくって、フランの口の前に出してやる
「いただっきま〜す♪」
ガブッ!
「ぅぁ・・・」
フランは閃輝の腕に噛み付き、そのままジュルジュルっという音を立てながら血を吸い始めた。
閃輝は最初、小さな呻き声を上げたが、少しすると平然とした顔で血を吸われ続ける。
閃輝の体内では、かなりの勢いで血液がフランによって吸われていくが薬によって血が精製されていくため、問題はない
「甘〜い♪(ジュルジュル)とろけちゃいそう・・・(ジュルジュル)」
フランは閃輝の血の味を堪能するような声を上げながら、吸い続ける
レミリアは若干羨ましそうに、それを見届ける、そして、暫くして・・・
「ご馳走様でした〜♪」
フランは満足したのか、閃輝から離れて床に仰向けに寝転がった
お腹はだいぶ膨れているのが、服越しでも解る
「もう大満足ぅ〜・・・(すぅすぅ)」
フランはそのまま目を閉じて、可愛らしい顔で眠り始めた
閃輝は息を吐いて、椅子に座り込んだ
「にしても・・・良く吸うなぁ・・・かなり血を持ってかれたよ・・・薬がなかったらやばかったな・・・」
「本当ね。フランがここまで満足するまでなんて。普通の人間だったら死んでるわよ。」
閃輝はテーブルの上のクッキーに手を伸ばして、それを口に放り込んでいく
「(モグモグ)・・・まぁそこは俺と闇兄の作った薬だし・・・でもこれ、使うと腹減ってしょうがないんだよな・・・
フランが吸ったから、食事してきたのにもう空腹気味だ。」
「そうなの、ねぇ私も吸って良いかしら?」
レミリアは紅茶の入ったカップを置きながら、クッキーを頬張る閃輝に尋ねた
「ふぇ?まあ良いけど・・・(ズズズッ)」
閃輝は再び、上着をまくって腕を出す。レミリア
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