sts 03 「初出動」
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いる間に綺麗になったフォワード達が入ってきた。自分達の新しいデバイスを見た彼女達はそれぞれ違った反応を見せる。
「うわぁ……」
「これが私達の新しいデバイス……ですか?」
「そうで〜す。設計主任は本来はショウさんだったんだけど、ご好意で私がやらせてもらいました。まあ形だけでショウさんに引っ張ってもらった感じだけど」
最先端の技術の製作及びテストを行う場所に居たので確かにシャーリーよりも詳しい分野はある。だが一般的な部分は大差がないと言っていい。細かいところだけ俺がやっただけで大半はシャーリーがやったようなものなのだから、上げるような言い方をされると思うところがある。
「加えてなのはさん、フェイトさん、レイジングハートさんにリイン曹長。もちろんファラさんも協力してくれてるよ」
「はぁ」
微妙な反応ではあるが、ティアナの気持ちは分からなくもない。協力者の名前の中にオーバーSランクとデバイスが同時に上がれば、誰だってどこを目指して作ったんだろうという考えになる。
それぞれのコンセプトだけ伝えてもらって、あとはデータに合わせて作ろうとしていた身としてもまさかこのようなことになるとは思っていなかった。つい2週間ほど前までは。
「ストラーダやケリュケイオンは……変化なしなのかな?」
「うん……そうなのかな?」
「違います。変化なしは外見だけですよ」
いつの間に入ってきたのか、リインがエリオの頭に着地した。リインの大きさ的に人の頭の上に乗ることは問題ないのだが、靴を履いた状態で乗るのは如何なものか。普段浮遊して移動いるので汚れてはいないだろうが……。
「ねぇショウさん」
「ああ、エリオとキャロはまともにデバイスを扱った経験がないって聞いてたからな。だから基礎フレームと最低限の機能だけしか使えないようにしていたんだ」
「え、あれで最低限?」
「本当に?」
「嘘付いてどうする。本当のことだよ」
それでもどこか納得していないように見える顔をしているエリオ達にリインがさらに説明する。それを簡潔にまとめれば
フォワード達のデバイスは、機動六課の前線メンバーとメカニックが技術と経験を結集させて作った最新型。目的やひとりひとりの個性に合わせて作られた最高の機体である。
といった感じになるだろうか。これに加えてリインは、このデバイス達は生まれたばかりであるが様々な人の想いや願いが込められている。なのでただの道具や武器とは思わずに大切に使ってほしいと続ける。
無論、大切といっても最大限に活用してもらわなければ本末転倒なのでそのことも注意した。生まれた頃に比べると、リインも言うようになったものである。
「ごめんごめん、遅くなっちゃって」
機能説明に入る直前でなのはが入ってきた。何度も説明す
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