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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第41話 禁手
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かいの貰って屋上に落とされちまった。
「残念だったな! いくら赤龍帝の力でも扱うのが貴様のようなカスじゃ宝の持ち腐れだ! まあ
兵士
(
ポーン
)
の力でよくやったとだけは言っといてやるよ! だからいい加減諦めろ! もう貴様は詰んでるんだよ!」
「うるせぇ!」
約束したんだ、部長を守るって。女の子1人守れないようじゃ火織を守れないどころか肩も並べられねえ! 諦めて溜まるか! おいドライグ! 力をくれるんじゃなかったのかよ!
『残念ながらこれが今のお前の限界だ。初めての
禁手化
(
バランス・ブレイク
)
、それも限定的なもの、しかも相手がフェニックスでは相棒1人では荷が重かったか』
そんな今更!? じゃあ俺はここで負けるってか!? そんなの……!
『落ち着け相棒。言ったはずだぞ、お前1人では、とな』
は? それってどういう? とその時ポンッと肩を後ろから叩かれた。
「落ち着きなさいイッセー、さっきまでのあんた、力こそすごかったけど動き自体はいつもの剣道の立ち会いのほうがよっぽど良かったわよ? 少し冷静になりなさい」
そこには火織が苦笑しつつ立っていた。俺はその顔を正面から見れなくてつい顔を逸らしちまった。
「……ごめん火織。せっかく力くれたのに俺!」
俺は情けなくって、つい声が震えちまった。せっかく皆が俺にチャンスをくれたってのに俺は! でもそんな俺に対する火織の返事は予想外なものだった。
「だから落ち着きなさいっての。誰もあんたに最初っから全部1人でやらせようなんて思ってなかったから。むしろ初めてでよくやったわよ」
そうやって火織はこんな情けない俺を褒めてくれた。
「イッセー、ここからは私達も一緒に戦うわ」
そう言った火織の右手にはいつの間にかいつもの七天七刀じゃなく氷輪丸が握られていた。でもダメなんだ火織、その刀じゃ……。
「ふんっ、その刀、いったいどこから調達したのかと思えばお前が創ったものだったのか」
「ええ、これも、さっきまでの七天七刀も私が
神器
(
セイクリッドギア
)
の力で創った物ですよ?」
「だが残念だったな。フェニックスたるこの俺に氷系の能力をぶつけるのは悪くないが、いかんせんそれでは出力不足だ」
そう、確かに氷輪丸はあいつの炎からは身を守ってくれたけどあいつにダメージはほとんど与えられなかった。なにせ部長と朱乃さんの放った最大出力の氷龍からもあいつは復活したんだし。
「火織、その刀じゃあいつには……」
「はぁ、イッセー、それにライザー様も、相手の戦力は正確に分析できないとそのうち取り返しのつかないことになりますよ?」
「……どういう意味だ?」
「言葉通りの意味です。私たちの力を借りたとはいえ|神器《セイク
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