暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0972話
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 幸い、メギロートであれば上空を飛び回って地上を探すというような真似をしなくても、ある程度の高度まで上がって地上をカメラで観察。何か異常があればこっちに映像を中継するという手段が使える。
 こういう場合は、非常に便利な存在だ。
 まぁ、高性能なAI制御だからこそ前もって入力してあるデータと似た人物がいるのかどうかを調べる事が出来るんだが。
 これを人間がやれと言われれば、恐らく難しいだろう。
 そして、帝都へと突入した兵士達が次々に帝都の中にいた貴族や騎士といった帝国軍の者達を捕らえ、あるいは殺しているのを見ながら、帝国という国の終わりを実感し……

「アクセル君!」
 
 不意に円からの声が聞こえてくる。
 鋭いその声に嫌な予感を胸に抱き、円の見ている映像モニタへと視線を向けると、そこでは帝都の中に突入した連合軍の兵士達が右往左往している光景が映し出されていた。
 いや、帝都と中だけではない。外にいる連合軍の兵士達もまた同様に混乱に陥っている。

「何が起きている?」
「地震ね」

 俺の問い掛けにあっさりとそう答えるマリュー。
 そうか、シロガネは空中に浮かんでいるから、地震があっても特に影響がない。だからこそ分かりにくかったのか。

「にしても、また地震か。……以前はこの地域では全く地震の類はなかったって聞くが……本格的に火山活動とかが起こったりしないといいんだが」

 そんな風に呟く。
 結局最後の最後で色々とケチがついたものの、それから暫くしてモルトとゾルザル、ピニャの捕獲に成功したという報告が入る事になる。
 ともあれ、これで一連の騒動もようやく終わりを告げる……か。
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