マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0972話
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に時間を取るのもな。……マリュー」
「ええ、ホーミングミサイルで大丈夫よね」
最後まで言わずとも、こちらの意図を察してくれるのは付き合いの長さと濃さ故か。
ともあれ、シロガネの外部スピーカーから味方の軍隊へと円が通信で門の前から避難するように告げる。
だが……
「ねぇ、ちょっと。門の前から動かない人が結構いるんだけど。どうするの?」
そう。美砂の言う通り帝都の門の前にはまだ多数の兵士や騎士、あるいは傭兵の姿があった。
それも、帝国軍に所属している者達であるのなら、まだ分からないでもない。だがそこにいるのは、殆どが連合軍の者達なのだ。
「……マリュー、通信機を使って他のエルベ藩王国を始めとした国に連絡を」
「ええ」
すぐに頷き連絡を取るが、結局分かったのは門の前にいる兵士達は全てが通信機を持っていない国々……つまり、厳密にはシャドウミラーと協力関係にない国の者達だという事だった。
「つまり、何? 私達の戦力を知らないから、自分達が陣取った場所を渡したくないって事?」
「さて、どうだろうな。確かに円の言葉通りの面も多少はあるかもしれないが……寧ろ、門を破壊するという手柄を俺達に取られたくないと思っている国の仕業だと思うがな」
「……馬鹿?」
「否定はしない。けど、俺達と協力関係にあった国々は最初から大いに活躍して名を馳せていたのに対し、言い方は悪いが成り行きで立ち上がった国々にしてみれば、自分達が手柄を立てる場所をこれ以上奪われたくないってところだろう」
何しろ、ここで大きな手柄を挙げた国は間違いなく連合国での発言力も増す。既に勝利が見えている以上、その辺に考えを巡らせている国がいてもおかしくはない。
……ただ、俺達がそれに付き合う必要はない訳で。
「円、美砂。もう1度外部スピーカーで通告しろ。マリューはその後でホーミングミサイル発射だ。ただし狙うのは門であって、集まっている兵士達にはなるべく被害を出さないようにな」
俺の指示に従い、再び美砂が外部スピーカーを使って門の周辺にいる味方に退避するように指示をだし、円は通信機を持っている国々に対して退避するように通知する。
外部スピーカーで通知している以上、当然帝都の中に逃げ込んだ帝国軍にも聞こえてはいるんだが、それはしょうがないだろう。
事実、帝都上空にいるメギロートからの中継映像を見る限りでは、貴族らしき男が兵士に指示して門の内側に大量の岩とかを持ってきて封鎖しようとしているし。
ぶっちゃけ、帝都に突入するだけならメギロート辺りで城壁を破壊してそこから入るという手段もあるんだが。
「……駄目ね。門の前にいる兵士達は一切退避する様子を見せないわ」
マリューからのその報告に、小さく溜息を吐く。
肉の
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