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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0972話
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の門世界についての知識はデータでしか知らない円や美砂にしても当然分かる訳がなく、首を傾げていた。

「俺達が全く知らない皇族とか……あるいは、単純に位の高い貴族って可能性もあるな」

 皇族が出てくる事がなければ、やはりその下にいる貴族……あるいは将軍とかの軍人とかか。
 そんな風に考えている間にも戦況は徐々に……いや、圧倒的に連合軍有利に推移していく。
 防御側に有利な籠城戦ではなく、こうして帝都の外での戦闘を選んだ以上はここで勝つしか手はないんだろう。そもそも、援軍の当てがある訳でもないのに籠城しても、無意味なだけだが。
 まぁ、最大の理由は城を含めた一体がオーブの攻撃により瓦礫の山と化しているからだろうけど。籠城しようにも籠城の意味がないんだよな。

「……あ、崩れた」

 円の声。
 そちらへと視線を向けると、今まで何とか連合軍の攻撃を持ち堪えていた帝国軍がバラバラになってそれぞれ好き勝手な方向へと逃げ出している。
 一般人だけではない。帝国軍の指揮官でもある騎士や貴族といった者達までもが蜘蛛の子を散らすように逃げ出しているのだ。そこには、既に規律も何もあったものじゃない。
 それを追撃する連合軍は、ファンタジーの騎士道とはなんぞや? と疑問に思うでもなく、逃げ出した相手の背後から攻撃を仕掛けては騎士や貴族といった者達を討ち取っていく。
 幸いなのは、一般人を相手にしている者達が殆どいない事か。
 よく考えれば分かるのだが、一般人を討ち取るよりも騎士や貴族といった者達を討ち取った方が当然手柄は大きい。その手柄の大きい相手を好き放題に討ち取れるチャンスなのに、それを放っておいて一般人を相手にするなんて馬鹿らしいとしか言えないだろう。

「うわぁ……貴族って言っても戦争で負けると醜いのね」

 呟く美砂の視線の先では、自分のすぐ後ろまで迫ってきた連合軍の兵士達から逃れるために、隣を走っていた仲間の貴族が乗った馬を攻撃し、その場で倒れ込んだ貴族が映し出されていた。
 当然背後の連合軍の兵士にしてみれば、棚からぼた餅とばかりに地面に倒れた貴族に襲い掛かり、首を挙げる。
 その貴族を殺した兵士達の背後からは他の兵士達も姿を現し、先程仲間の貴族を犠牲にして逃げ出した貴族を狙って矢を放つと、その矢が貴族の胴体に突き刺さりこちらも落馬する。
 そして当然兵士達がそこに群がり……そんな光景が、戦場のそこかしこで行われていた。
 極少数……連合国に所属する国の貴族と知己のある貴族に投降するのに成功したような例外を除き、殆どの貴族や騎士は帝都の中に入る前に屍を晒す事になる。
 帝国軍にとって更に悲惨だったのは、先に帝都へと逃げ込んだ貴族が背後から迫ってくる兵士の恐怖に耐えられずに門を閉めさせた事だろう。

「ここで無駄
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