ep-1─それは突然に舞い降りて
#01
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後の事を考えよう。今日は働く気になれない。
そんなことを思いながら、久しぶりの我が家に近づいた時だった。
「──ッ!?」
レンの鋭敏な五感が、何者かの気配を捉えた。
それは、自分のすぐ周囲ではない。と言うより、そもそも屋外ですらない。
発生源は──屋内。それも、レン達の…今は『レンの』、か…家の中。
──誰かがいる。何故だ。此処に入れるのは俺だけのはず。だって鍵を持っているのは俺と隊長だけ。そして隊長は死んで、鍵は両方とも俺が……
──もしかして、亡霊か何かなのだろうか。仲間たちの霊が、俺に恨み言の一つでも言うために還ってきた……?
もはや衝撃で正常に働かなくなった思考で、何とも言い難いことを考えながら、レンはゆっくりと開錠。ドアを開ける。
そして。
「あら……お帰りなさい」
簡素な部屋に──幼げながらも美しい、薄金色の少女が居るのを見た。
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