■1■ 約束
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
腕時計を見た。
「そろそろ行かなくちゃ。私、これからりろちゃんと対談のお仕事があるから」
そう言って2人分のお金を払うとお店を出た。
「ごちそうさまでした。とっても楽しかったです」
美紅はくるみの後に続いて店を出ると深々と礼をした。
そして、くるみは学校の方に戻っていった。
角を曲がりくるみが姿が見えなくなった。
美紅もそれを確認して家に向かって歩き始めたところだった。
「きゃああああああっ!」
くるみの悲鳴が聞こえたのだ。
慌てて美紅はくるみの方に向かって走った。
くるみの前には褐色の肌のエキゾチックな衣装を着た小柄な女性とプラス怪人が立っていた。
褐色の女性はライエルの部下でプラス怪人の開発を行っているヴィム、と彼女が開発した最新型のプラス怪人、スキャンプラスだった。
「オッケーオッケー! その驚き方、いいねえ!」
スキャンプラスはノ軽快なトークでくるみを迎えた。
驚いたくるみは、持っていたリュックを投げつけた。
そして、来た道を急いで引き返そうとした。
すると反対側にはヴィムが出て、くるみの行く手を妨げた。
「ちょっと一緒にきてくれないかしら?」
くるみは立ち止まった。
この怪人の仲間だということは並の人間でないことは想像に難くなかった。
顔色が蒼白に変わった。
その時――
「そうはさせないわっ!」
ヴィムの後ろから美紅が姿を現した。
「くるみちゃんは私が守るわ!」
そういうとポケットからWの形のバッジを取り出した。
そして、バッジを胸に着けて、ウイングガールズに変身した。
「お前はウイングマンの仲間か……」
ヴィムはそう言うとニヤリと笑った。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ