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とあるの世界で何をするのか
第四十話  木山先生を見送って
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最初の挨拶の時の印象から二人が人見知りらしいと思ってくれたみたいでそれほど気にしていなかったようなのだが、佐天さんはそれを知らなかったわけだし、ファミレスで出会った時以降もそれっぽい演技をしてこなかったので、普通に友達感覚……にしては少し強引だったかもしれないが、二人をプリクラに誘い続けていたのである。

 その後も御坂さんがパンチングマシーンで高得点を出し、それに対抗した絹旗さんがパンチングマシーンを壊してしまったり、ぷにょぷにょしたものが落ちてくる対戦型パズルゲームで俺と滝壺さんが一進一退の攻防を繰り広げたり、全員で(つづみ)を叩くリズムゲームをやったりして楽しんだ。

「ねえ、滝壺さん、絹旗さん。ケータイ持ってる?」

 完全下校時間に近づいてきたのでそろそろ帰ろうかと言う話になったところで、アイテムの二人に御坂さんが声を掛ける。

「うん、持ってる」
「そのくらい超持ってます」

「じゃー、番号とアドレス交換しましょう」

 二人が同時に答えると御坂さんの提案で佐天さんも含めて四人が番号とアドレスの交換を始めた。俺は当然昨日の内に交換してあるので必要ない。アイテムの二人も俺と同じで暗部用と通常用に二台のケータイを持っていたらしいのだが、アイテム以外でケータイを使わなければならないような事態にならなかったために、今までは通常用ケータイを使うことが無かったらしい。そこで昨日、俺のケータイとアドレス交換をする時に通常用同士で登録し、今日も通常用のケータイを持ってくるように言っておいたわけだ。

「それじゃー、またね」

 こうして今日はお開きとなったのである。

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