掃除屋が射抜く! 7
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具をもっているのかはまたのちの話だ…
「で?お前らもこいつ狙いかい?」
バサラは誰もいないはずの廊下で一人振り返った。
しかし誰もいなかったわけでなかった。
バサラが振り返ると薄影の方から二人の女が姿を見せた。
一人は黒髪ロングの華奢な体付きの少女。紅の眼光からはその見た目に反し勇ましさが見て取れた。そして極め付きは華奢な少女に不釣合いなはずの日本刀だが、何故か彼女に似合っていて勇ましさがより一層に増して見える。
しかし彼女はこの帝都では知らない者はいないのであろう…『ナイトレイドの一人アカメ』彼女が手配書では一、二を争う有名人であろう…
次に金髪にボリュームのある豊満な胸セクシー且つワイルドな服装の美女、しかし気がかりなのはあの獣耳に尻尾だがあのワイルドセクシーな服装のおかげでとても似合っている。
そして彼女もまたナイトレイドのレオーネである。手配書には載っていないもののバサラ個人的には知らない中ではない。まあ、それはまた後々の話である。
「今日はふたりか?」
バサラは陽気に振る舞うがアカメとレオーネは警戒し、バサラを睨み付けた。
「おいおい、こっちは無気力だっていうのにそっちはやる気満々だな〜」
「生憎、こちとら獲物取られたんでイライラしているんだよ」
レオーネは犬歯を剥き出してまるで獣の如く敵意を向ける。
「お前もか、嬢ちゃん」
「私はレオーネと違う。でも警戒することに越したことはない」
「あー、それはもっともだ…」
呆れたようにため息を漏らすとバサラは仮面の奥で薄ら彼女達を見つめた。
「しかしな、今ここで騒ぎを大きくするわけにもいかねぇだろ?『お互いのために』…なっ?」
バサラが肩を竦めるとどうやら両者の意見が一致してところで彼女達はようやく少しだが警戒を解く。
「わかったよ、今回だけだぞ…」
レオーネはまだ腑に落ちないでいたが、そこはアカメがカバーし事なき終えた。
「私達の依頼は失敗したが、まだタツミが心配だそっちに向かおう」
「了解!まあ、相手はオーガだし、早めに見に行こうぜ相棒」
バサラは『うわっ…』と呟いた。
彼女達の会話をバサラは聞き逃さなかったからだ。
「おい、お前ら今なんて言った?」
「「え?」」
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