掃除屋が射抜く! 7
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アレクが恐らくナイトレイドの少年と場所を移動している同時刻…
バサラは的である油屋のガマルがいる和風の建物が立ち並ぶ歓楽街にいた。
ガマルがいるとされるのはガマルがよく通うとされる風俗店である。
バサラは客のフリをして店内に入りガマルを仕留めるという算段であった。
しかし、ガマルがいたとされた部屋に天井裏から覗いたのだがそこにはガマルの姿はなく、その部屋にいた遊女達の雑談を聞く限りではトイレに行ったということだった…
「…んな、ふざけた話があるかよ…!」
バサラは腸はらわたが煮えたぐる。
例えるなら腹を空かした獣が獲物を取り逃がしお預けをくらった気分だ…
「くそったれが…!!今すぐ地獄に叩き込んでやる…!!」
憤る獣は瞬時にその場から獲物のいるトイレへと向かった。
獣は人智を超えた速さで天井裏を走っているはずなのに足音一つとしない…
静寂にしかし獣は獲物目掛けて神速する。
…そして狩る瞬間は一瞬だった…
ちょうどトイレから出てきたガマルは何も知らぬまま爽快したような顔だった。
ゴミは多分この後にまた遊女達と戯れようと鼻の下を伸ばしていただろ…
『ムフフ…』と下品な笑みを浮かべてさっきの部屋へ戻ろうと歩んでいた時である…
ガマルの目の前に現れたのは『龍』と一言掘られた鉄仮面のバサラだった。
「な、なんだお前は!」
当然の反応である。
今のバサラは不気味の一言…
そして何も語らないのがより一層不気味と言える。
「う、うう…だ、誰…か…?」
不気味になったガマルは誰かを呼ぼうとしか瞬間、ガマルは急に声が出なくなったのだ…
不思議になって周りを見渡すと自身が今宙を舞っているのがわかる。
わかるのだが…
なぜ、首から下は何故ないのだろうか…?
ガマルはそんな不可思議な疑問を抱いて絶命した…
「糞が…イライラさせやがって…」
そう言って無慈悲に転がったガマルの頭を踏みつけた。
無論ガマルを殺したのはバサラである。
その種明かしは彼の体の中にあった。
帝具『心体龍魂 ドラゴハート』
それは凶龍と呼ばれ恐れられた超級危険種エビルバーサークと言うドラゴンの生血を人工心臓であるコアに入れた言わば心臓型の帝具である。
使用者は人並み外れた力を手に入れるメリットがある代わりに強烈な破壊衝動に駆られると言うデメリットがある言わば諸刃の剣の帝具。
その力の凄さはあの驚異的なスピードだということだと…そして今まさにガマルを占めたことだと語っている。
なぜこれほど強力な帝
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