world war4−『神々の怒り』−
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しよう。なぁに、キミならば大丈夫さ。さあ、行ってらっしゃい。『依り代』」
力を手にした筈のシンですら成す術もなく、その渦に飲み込まれるしかなかった。
◇◇◇
タツは、自らの力の高まりを感じていた。
全知全能が、《全》に含まれない概念すら感知していく。
世界の裏側。
真実の闇。
不存在存在。
失われた世界と、その技術。
『主世界』と『滅びの依り代』。
『世界断絶』。
今まで知り得なかった事すら、全知全能は捉えた。まあ『奪う』ことは出来ない様だが。
『これが……《信仰》の結果ですか』
神が力を得る為の手っ取り早い方法。
即ち、信仰集めだ。
タツは闇を祓うと同時に、人々の信仰を集めていた。
圧倒的な異能を見せつけ、自らの『神格』を鍛え上げていく。
今や、『ゼウス』の神格など不要。
自分自身の力で、真実を塗り替える。
自分自身の力で、全知全能を従える。
自分自身の力で、世界を治める神と成る。
『さて、まずは貴方達でこの力を試すとしましょう』
目の前にいるのは。
大量の『 』だった。
全て、天冠が戦ったモノと同等クラス。
その総てが、地面に這いつくばっている。
「……ッ!」
そのうちの一人が、闇を放つ。
タツは、それを見る。
闇は掻き消される。
特別何か力を使った訳ではない。
ただ、闇という自我の無い筈の力が、タツに恐怖し、自ら消えたのだ。
「なぜだ……ッ!」
『何故?決まっているでしょう。"僕"が貴方達を上回っているに過ぎない。当然の理です』
一歩。
たった一歩。タツが踏み出した。
幾ら分身体とはいえ、物語の管理者である『 』の力が、全く通じない。
「−−『削除』ッ!」
物語からあらゆる事象を消し去る、本当の意味での不可避の一撃。
当たれば物語から追放され、二度と存在を取り戻す事は無い。
その"必殺"はタツへと迫り、そして直撃した。
タツの中枢、《主》が指したモノと同じ、魂。さらにその魂を構築する『設定』へとアクセスし、そして−−
『−−で?終わりですか?』
いとも簡単に、ねじ伏せられた。
「……馬鹿な」
『馬鹿な?分身程度が、僕に抗えると思っているのですか?そこまで驕っていたのなら、相当の愚か者ですね』
容赦の無い一言。だがおかしい。
『 』は、タツの実力を正確に把握していた。
以前接触した時だ
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